全日本高等学校バレーボール選手権大会(春高バレー)に出場する各地区の代表が出そろいました。今年は全てのチームが新型コロナウイルスという目に見えない敵とも戦いながら、ここまでやってきました。本大会は来年1月5日~10日まで無観客で行われます。

高校生選手は小中学生のお手本に

今年は各都道府県予選もほぼ無観客で行われたわけですが、例年は多くの観客や指導者、小中学生が試合を見にいきます。大きな体育館で力強く躍動する高校生選手を目にすると、小中学生は「あんな風にプレーがしたい」「もっと強くなりたい」と、憧れの対象が具体的になってきます。

また、選手たちが見られるのはプレーだけにとどまりません。荷物の置き方や脱いだジャージ、選手同士の会話風景…。思った以上に、その立ち振る舞いが見られているのです。

競技を通して良識養い、気遣いも

もうずいぶん前になりますが、某地区の春高予選決勝を見に行った際、座る場所を探しながら歩いていると、ある一角に、男子チームの荷物がきれいに置いてあるのが目に留まりました。

その選手たちは、応援に来た保護者との話し方、応対もとても感じが良く、初めて見たチームながら思わず、その後の試合を応援したほど。善戦及ばず、決勝で敗れてしまいましたが、そのチームのことは今でも覚えています。

「勝つ」「優勝する」という大きな目標に向かって進むことは重要ですが、バレーボールを通して良識や気遣いができる人として育つことも、また大切ではないでしょうか。来月の春高バレーに出場する選手たちには、プレー以外でも周りから自然と応援してもらえるような行動をしてほしいと願っています。

今回紹介するレシピは「大根葉炒めの卵焼き」です。今が旬の大根の葉は緑黄色野菜にあたり、βカロテン、葉酸、ビタミンC、カルシウムが豊富に含まれています。栄養的には、根よりもはるかに葉の方が優秀です。

大根の葉は栄養価がとても高いので、葉つき大根があるとつい買ってしまいます。葉がカットされていても、少しでもついていれば、料理に使うほどで、買ったらすぐに葉と根を切り離しておきます。

大根1本分の葉は多いので、炒め物に使うほか、今回のように卵焼きにしたり、大根サラダにまぜたり、スープの具にもできます。βカロテンは脂溶性なので、油で調理して吸収を上げましょう。

管理栄養士・月野和美砂