全国のバレーボーラーの目標となる大会の1つ、春高バレー(全日本バレーボール高校選手権、武蔵野の森総合スポーツプラザ)が5日から始まりました。この舞台に立つために、多くの選手が小学生からバレーを始めていることでしょう。念願を叶えた選手がいる一方で、あと一歩というところで全国大会を逃した選手もまた、多くいます。

教育現場にいる方々とお話ししていると、最近の学生(生徒)は簡単に諦める、我慢ができないということが話題にのぼります。今の子どもたちは、日常生活で我慢を強いられる経験をそれほどせずに育っています。我慢する機会、粘り強く取り組む経験がないのです。いずれ社会に出れば、我慢しなければならないことが山ほどある中で、簡単に諦めたり、逃げ出したりしては困ります。

主体的な人生を送るために

主体的な人生を送るためには、色々な「自立」が必要です。

衣食住の基本知識を活用して生きる「生活的自立」
生活に必要な収入を確保し生きる「経済的自立」
社会に適応して生きる「社会的自立」
困難なことに直面してもそれを自ら解決していく「精神的自立」

このような「自立」をしながら大人となり、自分の人生を切り開いていくのです。どの「自立」も大切ですが、スポーツを通して自分の課題に取り組み、日々努力して苦手を克服することは「精神的な自立」につながります。

「目標」よりも「目的」重視で

全国大会に出る、出ないは目標であり、目的ではありません。結果的に勝負に負けたとしても、そこから何を得てどう成長できたのかが、選手1人1人にとって大切です。スポーツを通して自立した大人になることが最も大きな目的だと、私は考えています。

今回紹介するのは「冬の7種彩りばらちらし」です。このレシピでは生の魚を使うので、試合前ならボイルしたエビやホタテなどにして、生の魚は避けましょう。

卵は市販の厚焼き卵なら手間いらず。お正月の伊達巻きやかまぼこが残っているなら分量を気にせず、同じくらいの大きさに切って混ぜ込めば、意外と合います。味付けはわさびしょうゆが定番ですが、市販のドレッシングをかけてもおいしいです。

多くのアスリートにとって鍛錬期の今、彩り豊かでタンパク質豊富な「冬の7種彩りばらちらし」を食べながら、子どもたちに今年の抱負を聞いてみませんか。

管理栄養士・月野和美砂