毎日忙しい中で、いかに効率よく1日を終えるかに神経を使う生活では、自分で作る時間もエネルギーもないという人が増えています。一方で、家族を思えば、なるべく安全なものを食べさせたい、できるなら手作りしてみたい…という気持ちになることもありませんか。

中高生に食生活での思い出を語ってもらうと、「親と一緒に何かを作った」という話が結構、多く出てきます。だいたいは小さい頃の話ですが、親と一緒に何かを作る体験は、子どもたちの印象に深く刻まれていると感じます。

つい最近、うちのクラブの保護者が「子どもが、フキを食べたいというので『指が(あくで)黒くなるよ』と言ったけど、大丈夫というので一緒に料理したんですよ、おいしい、おいしいと言って、喜んでいました」と話してくれました。こういう食体験は、必ず子どもにプラスになります。

シンプルな昔ながらの味

何かと「今どきの子どもたちだから」と考えがちですが、今どきの子でも、シンプルな味をちゃんと「おいしい」と思える舌を持っています。合宿でも、「これ、どうかな」と思うシンプルな味の昔ながらの料理を献立に入れても「おいしい、おいしい」と言って食べてくれることがほとんどです。

和食の料理研究家、土井義晴さんが自身の本の中で「家庭のお総菜は『普通においしい』でよい」と書かれていますが、その通りだと思います。日々の生活の中で、できる範囲で楽しみながら手仕事をすると、忙しい中でも不思議とちょっとホッとできます。

初めてでも簡単にできる「リカバリー甘酢ショウガ」

今回は、この時期に出回る新ショウガを使って「リカバリー甘酢ショウガ」を作ってみましょう。初めてでも簡単に出来ます。

保存性高く食中毒防止にも

湿度の高い時期は疲労もたまります。そんな時、お酢のクエン酸が疲労回復に効果を発揮し、カルシウムや鉄などのミネラルの吸収を良くする効果もあります。

新ショウガはスプーンの角などでうすく皮をこすりとる

手仕事としては手軽な上、お酢で保存性も高く、食中毒が心配されるシーズンにもピッタリです。新ショウガを使えば、薄ピンクがお酢に移ってきれいな色になります。

出来た甘酢漬けはそのままでも、炊いたご飯に青シソやゴマなどを入れて混ぜご飯、豚肉と炒めてショウガ焼きにしても、おいしくいただけます。私も合宿所で提供している「普通においしい」甘酢漬け、お子さんと一緒に楽しんでくださいね。

管理栄養士・月野和美砂