選手たちの食欲が落ちやすい季節になりました。高温が続くよりも、気温の変動がある時期の方が、良いコンディションをキープするのが難しくなります。

暑さで発汗量が増え、それを補うために水分補給を意識する選手は多くいますが、私は水やスポーツドリンクを飲むだけでなく、食事でみそ汁やサラダをとることもすすめています。みそ汁はいうまでもなく、水分と塩分がとれます。サラダの野菜には多くの水分が含まれることから、「食べて水分をとる」ということをさせるのです。

私が栄養アドバイスを行っている選手は、サラダに塩とオリーブオイル、そしてレモンを少々かけて食べるという選手が多くいます。また、ビュッフェ形式の食事などで珍しいドレッシングを見つけると、それをかけて食べたりもします。

試合で地方に行く際は、その地元ならではの食材や旬の食材を使って、シェフにドレッシングを作ってもらいます。そうすると、選手たちはいつも以上に野菜をおいしく、しかもたくさんの量を食べてくれるのです。

今回おすすめするレシピは「梅のピリ辛ドレッシングの緑黄色サラダ」。この時期に選手が欲する塩味と酸味にうま味を加え、さらに少しピリ辛味の梅ドレッシングであえたサラダです。

冷やして食べると、暑い時期はさらに食べやすくなるでしょう。ぜひお試しください。

管理栄養士・川端理香