脂質を食事に上手に取り入れているアスリートもいると思います。EPAやDHAなどの魚脂や、オリーブオイル、アマニオイル、MCTオイルなどコンディションや調理内容によって使い分けているかもしれません。

さて、そのオイルの中でもMCTオイルはエネルギーになりやすく、ブドウ糖の代わりとなるエネルギー源、ケトン体にも関与しているため、取り入れているアスリートはたくさんいます。しかし、体にフィットするかしないかが、はっきりと分かれるオイルではないかとも感じています。

実際に、体脂肪コントロールがしやすくなり、練習中も体が動きやすくなったなど前向きな反応がある一方で、腹痛が起こったり、効果が感じにくいため使用をやめるというアスリートもいます。MCTオイルが体に合わない理由の1つとして、腸内環境があまり良くないことが考えられるため、そんなアスリートにはまず、腸内環境を整えるための食事を意識してもらうようにしています。

腸内細菌は個人差があるため、アスリート個々によって必要な栄養素、食品は異なりますが、ゴボウには不溶性と水溶性と両方の食物繊維が含まれるため、取り入れて欲しい食品です。今回のレシピ「食物繊維いっぱい!ゴボウとなんこつのサラダ」は、そのゴボウを中心にしたメニュー。ニンジン、モヤシ、キュウリも加えています。

なんこつはしっかり噛まなければ食べられないため、ゴボウとともに満腹感を出すのに適しています。体脂肪を落としたいときにおすすめのレシピです。

管理栄養士・川端理香