プロチームでは、選手のコンディションを把握するために血液や唾液、尿などを毎日もしくは定期的に検査しています。選手の動きは、日々の食事や休養などだけでなく、メンタルの影響も大きいものです。見た目の動きが良いから問題がないとするのではなく、定期的な検査を行うことによって「え? こんな状態であの動きをするの?」と数値を見て驚くこともあります。

定期的な検査を継続的に行うことで、「よく動けている時こそ気を付ける」ということは私たちサポートスタッフだけではなく、選手自身も感じています。「カラダが動きすぎるからといって、調子にのらないでおこう」と自主練習をあえてしないこともあります。

暑さで吸収力低下、体調崩す前に食事を意識

最近の選手の血液検査の傾向を見ると、夏場は総タンパクや鉄、ヘモグロビンといった筋肉や血液に影響する値が低めになっている選手が多くなります。これは食べているつもりでも、暑さや疲労などから吸収が落ちていることも影響しています。

また、まだ残暑は続くものの少し気温の低い日も出てくると、体調不良になる選手が増えてきます。体調を崩してから慌てて食事を意識しだす選手もいますが、それよりも前に食事で予防しておくことが大切です。

今回は免疫を高めるブロッコリーやパクチー、疲労回復にかかせないビタミンB群を意識したレシピ「豚ひき肉とニラとブロッコリーの豆豉醤炒め」を紹介します。

豆豉醤(トウチジャン)は、黒豆に塩や麹、酵母などを加えて発酵させて作った豆豉に、唐辛子やニンニクなどを加えた中華調味料です。みそのようにそのまま料理に加えて使用するもので、少し加えるだけでコクや深みが増します。文字は似ていますが、豆板醤(トウバンジャン)と違って辛くないため、辛いのが苦手な人や子どもでも安心して食べられます。

マカロニも入っているので、一品で、ある程度のエネルギーも摂ることができ、ご飯がすすみます。お皿に敷いたパクチーと一緒に食べてくださいね。

管理栄養士・川端理香