野菜は生で食べられるものが多く、ビタミンやミネラルなどの補給のために積極的に取り入れている食品だと思います。しかし、野菜に含まれる栄養素や成分は、必ずしも取りたいものばかりではありません。

鉄の吸収を阻害するシュウ酸もその1つです。シュウ酸はホウレン草などの青菜に多く含まれているため、取り除くため、ゆでて灰汁を取り除き、水にさらすのです。

「葉野菜はすべてシュウ酸が多いため、必ずゆでないといけない」と思っているアスリートもいて、「シュウ酸が少ない小松菜は生でも食べられるよ」と伝えると、とても驚かれることがあります。「小松菜とフルーツを使ったスムージーが販売されているのを見たことない?」と言うと、「確かにそうだね。あれは生の小松菜だ、生でも小松菜は食べられるんだった」と納得してくれました。

今回は、シュウ酸が少なく生で食べられる小松菜を使った「小松菜とトマトとリンゴのサラダ」を紹介します。小松菜は、葉野菜の中でもカルシウムや鉄などアスリートが多く必要な栄養素が豊富です。今回は、旬のワカメや抗酸化作用が期待できるトマトとリンゴを使ったシンプルなサラダにしました。

これ一品で多くのミネラルやビタミンなどが摂れ、サケなどのビタミンDが多い食材をメインにするときの副菜としてもおすすめです。作り置きもできます。ぜひお試しください。

管理栄養士・川端理香

参考:灰汁は悪?取り除いた方が良いのか、栄養面から検討してみた