「個人競技とチーム競技では、どちらが食の意識が高いですか」と聞かれることがあります。個の力で勝負する個人競技の選手方が食意識が高いと思われる方が多いのですが、チーム競技の選手の中にも相当、意識の高い選手もいますので、一概には言えません。違いがあるとすると、個人競技の方が練習量が把握しやすく、また選手自身で練習プログラムを組んだり、疲労が大きい時は思い切って練習をオフにしたり、治療日に充てたりするなど、スケジュールが臨機応変となっています。

食事アドバイスを送る私にとっては、実はこの臨機応変のスケジュールは大変で、スケジュールが変更されると送ったアドバイスも都度、変えなければなりません。予定されていた練習内容などを見て翌日の食事内容を送っても、練習内容が次々と変われば、食事内容も次々と変更…ということになるのです。

そういったときに役立つのが、今回紹介する野菜を使った作り置きレシピ「鶏肉と野菜のゴマポン酢あえ」。紫タマネギや小ネギなどのにおいがある野菜をたっぷり使った副菜です。

急に気温が下がると体調不良になりやすいことはお分かりだと思いますが、こういったにおいのある野菜は血流をよくするものが多いのです。ニンジンや鶏肉などは免疫に関与するビタミンAが豊富です。

温度差が激しい今の時期、免疫力をアップさせてコンディションを整えていきたいものです。ぜひ週末の作り置きの一品に加えてみてください。

管理栄養士・川端理香