寒くなると、「サツマイモが食べたくなる」というアスリートがいます。この時期になると、店頭で販売され出す焼きイモの甘みを感じさせる独特のにおいに、そそられるようです。

サツマイモをはじめ、食品は加熱することで甘みを引き出すことができます。低温でじっくり調理することは、栄養素の損失を抑えることだけでなく、甘みを引き出す効果も期待されます。

またサツマイモは、エネルギーとなる糖質が多いことに加え、食物繊維やポリフェノールも豊富です。これらは皮に多いので、できれば皮を良く洗って、皮ごと使いたいもの。今回は、サツマイモを皮ごと使った補食「サツマイモとクルミ、チーズのケーキ」を紹介します。

チーズはカルシウムの補給に最適です。クルミや黒炒りゴマを加え、良質の脂質やミネラルがとれるようにしています。

今回の分量は、1回で作りやすい量(Mサイズ型)にしていますが、これを5等分すると少量ながら、ひと切れ約340kcalにもなります。焼き上げた後に小分けにして、冷凍保存しておくこともできるので、増量や運動量が多いときなどの食事にプラスしたり、補食にしたりすると、エネルギーのほか、必要なミネラルなども補給できます。

今年も残り2カ月を切りました。この冬も新型コロナウイルスの感染者が増えるのではないかと懸念されています。エネルギー不足にならないこと。これも体調不良にならないために必要なことですので、ぜひ今回の「サツマイモとクルミ、チーズのケーキ」を活用していただければと思います。

管理栄養士・川端理香