気温が低くなる秋から冬は、ケガをしやすくなると言われています。日光に当たる機会が減り、ビタミンDが不足しやすいことや、体が温まるまでに時間がかかるため、アップが不十分な状態で体を動かすことなどが理由に挙げられていますが、実際に骨折などのケガのリスクは高くなるというデータもあります。

骨作りと筋肉の収縮にも関与

ケガのリスクを抑えるための1つに、適切な食事があります。その中でも不足しやすいカルシウムを意識してみてはいかがでしょうか。

カルシウムは骨を作るだけでなく、筋肉の収縮などにも関与する栄養素です。スポーツする場合はもちろん、成長期にも必要量は多くなりますし、吸収の良いカルシウムをとることも大事です。

そこで今回は、カルシウムが豊富な「牛乳ソース焼きそば」を紹介します。麺に加える水を牛乳に変えるだけ。焼きそばに牛乳!? と思うかもしれませんが、これが意外に合うのです。

具材は冷凍食品を使って時短

カルシウムをとりたい時、若い選手はチーズをよく食べる傾向がありますが、においなどに特徴があります。牛乳であれば、においも気にならず、味もマイルドに仕上がります。ソースは市販の焼きそばに付いている粉末ソースを、具材も冷凍食品を使って時短レシピとしています。

ちなみに先日、あるプロ選手が「牛乳は、カルシウムはとれるけど、リンが多いから飲んでも意味がないよね」という質問をしてきましたが、牛乳に含まれるリンの量は、カルシウムの吸収を阻害するような割合ではありません。

普段、牛乳が嫌いで飲まないという選手にとって、牛乳を使ったスープよりも、このような隠し味的な方が無理なく食べてくれるかもしれません。ぜひお試しください。

管理栄養士・川端理香