朝晩の気温が急に下がったと思えば、昼間は日差しが強いなど、1日の中の気温の変化が激しい日が続いています。暑さ対策の食事や、水分摂取を意識していた時から少し解放された気持ちになっている選手もいると思いますが、ちょっとした気の緩みと気温の変化で、体のだるさがとれない、思うように動けないなどコンディション不良になることがあります。

過酷な日程こなしたJリーグ

Jリーグは今年、中断期間があったため、猛暑の時期に週2回という過酷なスケジュールをこなしてきました。基本的に試合前日に会場に移動するのですが、午後7時開始の場合は10時すぎにホテルに戻って夕食をとり、翌日早朝に移動。これが週2回もあり、次の試合に向けたボールトレーニングや定期的な筋力トレーニング、他にも自分の足りない部分を補う練習も行います。そこに猛烈な暑さも加わるため、「大丈夫なのか」と思っていましたが、「体が動く!」という選手も多く、例年のように「疲れて食べられない」という声も少なかったように思います。

事前の覚悟で体調管理を

理由の1つは、コロナ禍で試合が延期となり、体を動かせなかった時期があったため、サッカーをすることに飢えていたこと。もう1つは、この暑さの中での過酷なスケジュールを事前に覚悟しており、いかに良いコンディションをキープできるか、行動だけでなく気持ちもしっかりと準備できていたこともあると思います。もちろん、これまでもしっかりと準備してシーズンに臨んでいましたが、全く想像していなかった状況下で、選手たちの強さを垣間見た気がします。

今、選手たちに意識してもらっていることは、暑さという過酷な条件がなくなったことによる気持ちの緩みから、これまで保ってきた緊張感が薄らぎ、コンディション不良になるかもしれないということです。食事量も気付かないうちに落ちる時期でもあります。

そこで今回紹介するのは「豆腐だれの麺サラダ」。のど越しがよいものが少量でも入っていると食事が進みやすくなり、緑黄色野菜を中心に様々な野菜を使い、量をしっかり食べられるレシピです。中華麺は数玉まとめて売られていることが多いものですが、1玉を4分の1に切って小分けにして冷凍しておくと、使う分だけ熱湯で戻せばいいので便利です。ぜひお試しください。

管理栄養士・川端理香