先日、高校サッカー選手権の決勝が行われました。かつて「サッカー王国・静岡」と言われましたが、静岡県勢の優勝は、前回静岡学園が優勝した24年ぶり。Jリーグも静岡に拠点を置く清水や磐田が必ずしも強いわけではない状況の中で、今年は女子も藤枝順心が優勝したことで、「サッカー=静岡」が強く印象づけられました。

この大会が始まってすぐに、他のチームで部員44人が腹痛や嘔吐などの症状で病院に搬送されたのをご存じの方もいるでしょう。感染源や感染経路は特定できなかったものの、最終的にはノロウイルスによる胃腸炎の集団発生と発表されました。ただそれが発表されるまでに、食中毒ではないかと懸念する人もおり、試合前の食べ方や、合宿中の食事を作る際に注意した方が良いこと、合宿中の差し入れなどについて様々な情報が飛び交い、取り上げられていました。

合宿時にマネジャーやサブの選手、もしくは保護者の方が食事を作る部活動は多くあります。また、練習後にマネジャーが補食を用意するところも多いですね。

食べるタイミングや、何を食べたらよいかなどは多くの方が意識するところですが、衛生面はどうでしょうか?手の消毒、調理器具だけでなく、調理台の消毒などはしっかりしていますか? もちろん、これは自宅での食事でも言えることです。気になったら今日から、調理前の作業に入れてしまいましょう。

ちなみに、高校の部活などで栄養セミナーをさせていただく際に気になるのが、プロテインサプリメントの容器。飲み口に粉がついて洗い切れていないなど、汚れている選手が多いのです。サプリメントをとらずに食事で栄養摂取できることが理想ですが、とっている選手は今一度、容器をチェックしてみましょう。

今回紹介するのは「サケとしらたきの和風炒め」です。

管理栄養士・川端理香