元日に新国立競技場でサッカー天皇杯の決勝が行われました。この日にピッチに立てるチームはたったの2チーム。正月からそこでプレーできることに加え、今回の舞台はいつも以上の特別感があり、約6万人が観戦しました。

これまで何度もタイトルをとってきた鹿島アントラーズと、タイトルがないヴィッセル神戸の対戦。終盤になってチームにまとまりや勢いが出た神戸が優勝しました。決勝の舞台に立った選手の中には、私が栄養アドバイスの契約をしている選手もいました。

これまでのサッカー選手の食事は、数日前から糖質を多くとるグリコーゲン(カーボ)ローディングが主流でしたが、日頃の食事によって、あえてそれをせずにパフォーマンスをアップさせている選手もいます。以前もお話したように、試合前の食事ではパスタやうどん、米、果物など糖質を多く含む食品の中から、自分に合うものを見つけ、選択している選手も増えています。

試合前にパンを食べると眠くなる、うどんを食べるとだるくなる…といったように、同じ糖質を含むものをとったとしても、選手によって様々な感じ方があります。そういう感覚も大切にしながら、試合前の主食の取り方もアドバイスするようにしています。

糖質の多い食品でも、単糖類や多糖類といったものだけでなく、それぞれ構造に違いがあります。今年は試合前のエネルギー補給の仕方も、さらに極めてみてはいかがでしょうか。

今回紹介するレシピは「マリネの巣ごもり卵」。1品でエネルギーやカルシウム、野菜がしっかりとれます。朝ご飯や補食時におすすめです。

管理栄養士・川端理香