栄養サポートをしているプロサッカーやバレーボールのチームは毎週末、試合のために宿泊し、食事をとります。

試合前ですので、エネルギーとして使われやすい糖質を中心にとることが基本ですが、肉や魚介類、場合によっては野菜も多く取ることもあります。また、遠征先の名物料理を出してもらったり、シェフにお願いして名物料理を試合用にアレンジしてもらうこともあります。ちなみに広島で試合だった先日は、「広島焼」を試合用にアレンジして出してもらいました。

プロチームの場合、ビュッフェ形式での食事なので、管理栄養士が用意したものの中から、ポジションや試合時間などを考慮して、各自が選んでいきます。今回は、そんな試合の時に選手が飲んでいるドリンクの1つを紹介します。

名付けて「筋肉ドリンク」。最近のスムージーブームも手伝って、このドリンクは選手に大好評です。

ビュッフェでは、新鮮な野菜や果物もふんだんに出してもらいますが、そのまま食べるよりもジュースにすることで量をとりやすくなります。食事会場にミキサーを用意してもらい、選手自身が果物などをジュースにすることもありますが、人手があるホテルの場合は、シェフ自らが作ってくれることもあります。

今回の食材からは、タンパク質やビタミンCだけでなく、葉酸や食物繊維なども摂れます。「試合前は食物繊維はおなかが張るので避けるように」というのが通説ですが、選手によっては、また食物繊維の種類によってはそうとも限りません。むしろ、長丁場の試合の場合は、腸内環境を良くするという意味で、上手にとりいれています。

管理栄養士・川端理香