先日、宮崎県に行ったときのことです。名物の冷や汁以外に、ゴマをたっぷり使った魚料理を食べる機会がありました。

冷や汁が白ゴマなのに対して、魚料理は黒ゴマ。ゴマは約50%が脂質で約20%がタンパク質です。若干、白ゴマの方が脂質が高く、黒ゴマの方がミネラルが多いということを考えれば、アスリートは黒ゴマの方をとりいれたいものです。

そこで今回は、その時に食べた「ゴマサバ」をアレンジした「しめサバのゴマまぶし」を紹介します。しめサバを使っているので、漬け込む必要はありません。

サバは言うまでもなく、EPAやビタミンD、ビタミンB6、ビタミンB12になど、筋肉や血液を作るために必要な栄養素がほどんど含まれている食品です。今回はさらに抗酸化を期待して、スプラウトやシソを使います。ちなみに最近はこういう香りがアスリートにどのような影響をもたらすのかという研究も進んできています。

また「ゴマの20%がタンパク質」という言葉だけ見て「お! タンパク質が多い!」と感じるかもしれませんが、そもそもがあの小さな粒。ゴマからタンパク質を取ろうと思っても、脂質過多になってしまうので要注意です。

管理栄養士・川端理香