気温が暖かくなり、春を益々感じるようになってきました。今回は、春を告げる食材の1つ、ウドを使ったレシピです。

そう言われても、ウドにあまり馴染みがなく、もしかしたら食べたことがない方もいるかもしれません。実際、サポートしているアスリートに対し、食品チェックリストで喫食頻度をチェックすると、ウドは「全く食べない」となる食品の1つです。それどころか「ウドって何?」と聞かれることもあるほどです(笑)。

ウドのきんぴら
ウドのきんぴら

最近では、引退した選手が親になり、子どもの食事について相談されることもあり、色々な食材に触れたり、知ったりして欲しいとも思うようになりました。そこで今回は「ウドのきんぴら」を紹介します。

さて、ウドは比較的下処理が楽で、捨てるところがない野菜です。皮はあくが強いために厚くむきますが、その皮が今回のレシピのポイントです。歯応えを出し、よくかむことで、うま味が出やすくなります。

栄養素としては他の野菜と同様に、水分やカリウム、食物繊維が豊富で、アミノ酸の1つ、アスパラギン酸を含むのが特徴的です。またクロロゲン酸などを含むため、抗酸化作用も期待できます。

一度にそれほど多くの量を食べるものではありませんが、いつものゴボウやレンコンのきんぴら以外にも、この時期はウドを取り入れてみてはいかがでしょうか。ご飯が進みますし、おにぎりの具やお弁当にふりかけのようにするのもおすすめです。

もちろんその際は、ウドを使ったきんぴらだと選手に伝えるようにして、「ウドという野菜を知らずに食べていた」と、ならないようにしたいものです。

管理栄養士・川端理香