スポーツ栄養学に限らず、栄養学は日々進歩しています。先日も、ある元Jリーガーに会った際に「俺が現役の時とスポーツ栄養学って、だいぶ変わってるの?」という話になりました。

彼が現役Jリーガーで、私が栄養サポートをしていた時は、10年以上も前のこと。「それは変わるよね」と、例として挙げたのが、今回の手羽先です。

手羽のショウガ煮

手羽先はコラーゲンが多く含まれる食材の1つ。コラーゲンといえば、腱や靭帯だけでなく、肌の成分としても有名ですが、コラーゲンをとっても体に吸収される前にアミノ酸に分解されるため、必ずしもコラーゲンとして吸収されるわけではないということは、多くのアスリートにも理解されています。

膝や肘の痛みを強めることも

しかし、痛みの軽減等のデータもあるということで、当時は摂取してもらっていましたが、手羽先からコラーゲンをとろうとすると、飽和脂肪酸も増えてしまいます。つまり、膝や肘などに痛みがあって、コラーゲンをとろうとした場合、手羽先を食べると炎症を起こす恐れがあるのです。

「コラーゲンスープ」といって手羽先を煮込んだスープをJリーガーにすすめた時期もありましたが、痛みがある場合は避けるか、もしくはとり方を工夫する必要があるのです。

この話に「え!?」と言った元Jリーガーは、今は監督です。当時学んだ食事だけでなく、トレーニング法などもどんどん新たな見解が出てきており「もっと勉強しないとなぁ」と言っていました。プロ選手としての経験は何物にも代えがたいもの。それに加えて、学ぼうとする姿勢をみると、私もいつも刺激を受けます。

今回は「手羽のショウガ煮」を紹介します。

管理栄養士・川端理香