平昌オリンピックが閉幕。日本勢が獲得したメダルは金4、銀5、銅4の計13個となり、冬季では1998年の長野大会の10個を超えて1大会最多となりました。

 いくつかの都道府県では、未来のオリンピック選手育成のために、アスリート発掘プログラムを実施しています。そこに選ばれた選手の保護者を対象に、食事について話をする機会があったのですが、多くの方が仕事をしており、やはり「時短」で、理想的な食事を作りたいという要望が多かったのが印象的でした。

 そこで、今回は1品で多くの栄養素がとれる「卵ドリア」を紹介します。主食のご飯、主菜の鶏肉料理にサラダ…というように、品数を増やさなくてもこれ1品でそれらがとれてしまうものです。

 体作りのタンパク質は、鶏肉と豆乳でとることができます。食物繊維やビタミンはタマネギやトマトで、糖質はご飯やケチャップでしっかりとることができます。これらの食材を混ぜて、焼くだけです。

 今回のレシピでは、鶏肉とタマネギをフライパンで炒めてから、全材料を混ぜてオーブンで焼くようにしていますが、これも手間と感じる方は、炒めずに全て混ぜてオーブンで焼いても大丈夫です。その際は、オーブンの温度を少し低めにして、焼く時間を長めにとりましょう。また、鶏肉は小さめに切ると火の通りが良くなります。

 また今回は1品で主食、主菜、副菜などをとらせたいため、材料の分量を多くしています。補食などに使いたい場合は、量を減らすなど調整してください。

 手間をかけずに作る食事は、決して手抜きではありません。必要な栄養素がとれる時短レシピをいくつかもっていると、アスリートの食事作りを楽に継続できます。

【管理栄養士・川端理香】