サーモンは、筋肉や骨などをつくるタンパク質が豊富なだけでなく、抗酸化作用があるため、多くのトップアスリートがよく取り入れている食材の1つです。

 ただ、選び方が大切。なるべく養殖でないものを選びたいものです。

 このアスレシピでは、たくさんのレシピを紹介しています。それぞれしっかり栄養計算されていますが、この栄養素というのは、各食材の平均値の数値であり、目安です。つまり、同じサーモンでも、栄養価はそれぞれ違うのです。

 これは、トマトを例にお話しすると分かりやすいかもしれません。トマトには複数の品種があります。形や色の違いは、見るからに分かりますね。同じ赤いミニトマトでも、食べた時に甘味が強いもの、酸味があるもの、水っぽいもの…といろんな味があり、おいしい、おいしくないなど、感じたことがあると思います。

 この味が違うということは、栄養素も違うのです。甘味が強ければ糖度が高く、糖質が多くなりますし、逆に水っぽければ、糖度は低いのかもしれません。

 ですから、何を作ろうかとレシピを選ぶ前に、食品の選び方が重要です。それによって栄養素の含有量が変わり、身体への効果も大きく変わることがあるのです。

サーモンの粕漬けキッシュ
サーモンの粕漬けキッシュ

 さて、今回の「サーモンの粕漬キッシュ」。身体づくりのタンパク質だけでなく、春が旬の菜の花からは、ビタミンCもとれます。旬の食材は栄養価が高まります。この時期にしか食べられないものは、積極的に食卓に出すとよいでしょう。