静岡県は和歌山県、愛媛県に次いで、全国3位のみかんの生産量を誇ります。和歌山県や愛媛県は収穫時期が早い「早生みかん」の収穫量が高く、出荷のピークが早い一方、静岡県のみかんは、「普通(中生)みかん」も多く、出荷のピークは1月以降です。熟成させて春先まで食べられものもあります。

「青島みかん」も普通みかんを代表する品種の1つです。静岡市の青島平十さんがみかん畑で発見した品種で、少し平たい形で1個100g以上とサイズが大きいものが多く、糖度が高く貯蔵性に優れています。

自宅近くのみかん畑
自宅近くのみかん畑

私の自宅から車で10分ほど走ったところにもみかん畑があり、採れたてを購入できる無人販売所もあります。とてもおいしいので、仕事帰りに回り道をして購入することもあります。

無人販売所で売られている青島みかん
無人販売所で売られている青島みかん

静岡県の選手たちは、このような景色を日常的に見ている人も多いので、「静岡のおいしいものは?」という質問に、「みかんとお茶」と答える人も多いですね。静岡市のプロスポーツチーム、サッカーの清水エスパルスとバスケットボールのベルテックス静岡は、ともにユニフォームがオレンジ色です。

最近、みかんを食べていますか?

さて、全国大会まであと10日ほどとなった日、私がサポートする女子サッカーチームの選手たちに、「最近、みかんを食べた人?」と質問をしてみました。30人余りの中で「食べている」と答えたのは3分の2、20人ほどで、ちょっと物足りない感じもしました。

みかんにはビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは免疫力を強めてストレスを緩和したり、肌の調子を整えたりする効果があると言われています。また、みかんの薄皮や白い繊維には食物繊維が豊富で、整腸効果が期待できるので、大きな試合前に体調を整えるには、とても良い食べ物です。

また、皮をむいてもらったり、切ったりしてもらうことなく、自分で食べることができますし、持ち運びも簡単です。「皮をむくのが面倒」という人もいるようですが、次に聞いた時は、もっとたくさんの選手が「みかんを食べている」状態になっていると良いなぁと思っています。

今回は、静岡の特産のみかんをドレッシングに使った「みかんドレッシングのサラダ」を紹介します。今回は、1人暮らしの選手を想定し、コンビニで調達できる食材を使いました。さわやかな香りと甘酸っぱい味わいで、野菜もモリモリ食べられるので、ぜひ、試してみてください。

みかんを絞る際、小さな粒(砂嚢)が混ざっても構いません。もちろん、静岡県のみかん以外のものをお使いになって結構です。

※血糖値が心配な方は、みかんを積極的に食べることはお控えください。

静岡スポーツ栄養研究会/管理栄養士・青島千恵