全国高校女子サッカー選手権で優勝した藤枝順心高校やその下部組織、藤枝順心ジュニアユースは、サッカーだけでなく、さまざまなことを感じて、人として成長していくことができるチームです。先日、天気の良い休日の午前中、順心高校サッカー部の選手たちは「シトラスリボンプロジェクト」に賛同し、リボン作りのワークショップを行いました。

順心カラーのピンク色のリボン

シトラスリボンプロジェクトとは、コロナ禍で生まれた差別、偏見を耳にした愛媛の有志が、暮らしやすい街、社会にしようと始めたものです。愛媛特産の柑橘のシトラス色のリボンを身につけることで、「ただいま」「おかえり」の気持ちを表現。リボンの3つの輪は地域、家庭、職場や学校を表現しているといいます。

「シトラスリボンプロジェクト」に賛同してのリボン作り
「シトラスリボンプロジェクト」に賛同してのリボン作り

ワークショップで、はじめは何をするのか分からず、グラウンドとは別人のようにおとなしかった選手たちでしたが、「自分たちにとってのシトラスリボンプロジェクトとは」をグループごとに考えて発表し、実際にリボン作りをしていく中で、笑い声も増え、とてもいい雰囲気で進めることができました。

順心カラーのピンク色でリボンを制作
順心カラーのピンク色でリボンを制作

作りやすい幅に割いたクラフトテープで、順心カラーのピンク色で作ったリボンを、家族の分、友だちの分と何個も作る選手もいました。「ただいま」「おかえり」が言える街作り。リボン作りを通して選手たちは改めて、支えてくれる地域へ感謝の気持ちを持つことができたと思います。

リボン作りを通して、支えてくれる方々へ改めて感謝を
リボン作りを通して、支えてくれる方々へ改めて感謝を

ワークショップでは食事の話も

この日は午後からトレーニング。リボンを作りながら、「昼食は何を持ってきた?」「朝食は何を食べてきた?」「今日は気温が高いから、水分補給も大切だよ」などと質問しながら、食事について話もしました。

「朝が早いと、ついついギリギリまで寝てしまう」と、以前からなかなか食改善ができず、気にかけている選手は案の定、この日も昼食について何も考えていませんでしたが、ワークショップ終了後、コンビニで昼食を選んで買っている姿を見ることができました。親元を離れて頑張っている選手たちには、ちょっと意識するだけで、食事の整え方が良くなることを伝えて行きたいですし、せっかく静岡で生活をしているのだから、静岡県の食材についても知って欲しいと思っております。

そこで今回紹介するのは、食材すべてが静岡産のメニュー「小松菜と新タマネギのサラダ」です。マヨネーズもしょうゆといった調味料も、県の中部地域で作られているものを使用しています。

もちろん、小松菜も新タマネギも各地で作られており、調味料も手に入りやすいものばかりですが、時には産地を意識して揃えてみると、食卓での会話も広がり、味わいも違ったものになるでしょう。地産地消によって、より新鮮で安価な農産物が手に入りますし、地元への感謝の気持ちも芽生えるかもしれません。

エネルギーを摂りたいアスリート向けになっていますが、エネルギー量を減らしたい選手は、ツナ缶を水煮に、マヨネーズを低カロリータイプにしても良いですね。でも実は、油が含まれていることによるおいしさもあるんですよね。

静岡スポーツ栄養研究会/管理栄養士・青島千恵