前回のコラムにも書きましたが、中学生の2学期は数々の学校行事が行われ、多忙です。感染予防をしながらも、充実した学校生活を過ごしているようです。

中学生は大会と学校行事、どちらも大切

私が関わっている女子サッカーの藤枝順心サッカークラブジュニアユースでは、全国大会に出発する当日の金曜日に、校内マラソン大会が行われた選手が何人もいました。マラソン大会で120%の力を発揮した日の夕方、全国大会に向けて出発したのです。そういえば、娘が高校バスケを頑張っていた時も毎年、新人戦の東海大会の前にマラソン大会があったことを思い出しました。

中高生年代の選手たちにとっては、学校行事と部活やクラブチームの大会はどちらも重要です。大会で活躍し、結果を残すことはもちろんですが、学内での評価が自信になり、その後、大きく成長する選手がいるのもこの年代の特徴です。その自信によって、スポーツのプレーが大きく変わるきっかけになることもあります。

学内での評価は、進路にも関係してきます。選手たちが様々な場面で思う存分、力を発揮できるよう心身ともに準備しておきたいものですね。

自宅で過ごすクリスマスで簡単調理を

さて、報道によると、今年は感染予防のため、サンタクロースも各家庭を回ることができないとのこと。選手たちも、集まってクリスマス会を開催することが難しく、ご自宅でクリスマスを過ごす人も多いのではないでしょうか。

楽しみにしていたクリスマスが今までとは違うのは残念ですが、いつもと違うからこそ、旬の野菜を使ったクリスマスメニューを作ってみてはいかがですか。紹介するのは、「かみかみシャキシャキレンコンサラダ」です。

アスリートにとって食べるということは体作りや健康維持のためですが、このレシピはもっと基本的な「目で見て彩りが良い」「しっかりと咀嚼力を鍛えられる」「楽しく作れる」を意識しています。

作り方はゆでてあえるだけと、とても簡単。盛り付け担当は選手に任せて、クリスマス風の「映(ば)える」盛り付けにしてもらいましょう。冬の調理経験の1つになると思います。

糖質やビタミンCが豊富なレンコン

レンコンは、冬にとてもおいしい野菜です。イモ類に負けないくらい糖質が多く、エネルギー補給にもなりますし、ビタミンCはミカンと同じほど含まれています。

日本では古くから「穴があいているため、見通しがきく」として縁起が良いとされ、お正月のおせち料理に欠かせない野菜です。サラダのほか、煮物、天ぷら、フライ、みそ汁の具など、冬の料理に重宝する野菜。どんどん、活用していきましょう。

静岡スポーツ栄養研究会/管理栄養士・青島千恵