【回答】管理栄養士・田澤梓さん

残念ながら、成長痛を回避する食べ物の報告はありません。第二次性徴を迎える時期は体型が大きく変わり、脂肪がつきやすくなりますが、これは正常な発育発達ができている証拠です。この時期から20歳までに減量を考えて食事をしてしまうと、骨がもろく、故障しやすい体、月経異常が起こる体になりやすくなります。成長曲線から大きく外れないように、定期的に身長、体重の推移を見ていくことが大切です。

その上で、アスリートの食事の基本である、主食・主菜・副菜・乳製品・果物を揃えましょう。食欲があって、食べる量の調整が難しい場合は、間食・おやつを食べ過ぎず、間食の代わりにおにぎりなど脂質の少ない補食をとるようにしましょう。食事では、満足感が得られるように野菜や海藻、キノコなどを豊富に使うとよいでしょう。