食べ盛りの我が家の球児たちも、さすがに猛暑が続くと食欲が落ちてきて、補食を残して帰ることもしばしば。なぜ人は、外気温が高くなると食欲が落ちるのでしょうか? 夏の食欲低下の原因を説明しましょう。

①基礎代謝量の低下

 私たちの体は、外気温によって変動する体温を一定に保つよう調整されています。体温調節にはエネルギーが消費されますが、冬は気温が低い分、体温を上げるためにエネルギーをたくさん消費するのに対し、夏は気温が高いため、体温維持のエネルギーをあまり必要としません。そのため、夏は1年のうちで一番基礎代謝が下がる季節となり、おなかも減りにくくなります。

②冷たい食べ物・飲み物を多く摂りがち

 夏は気温が高いため、汗を大量にかきます。体内の水分が不足すれば喉も乾きますので、当然水分を欲するようになります。

 確かに口の中や喉は冷たくて気持ちがいいのですが、冷たい飲み物や食べ物を摂りすぎると、非常に冷えに弱い腸は機能低下を招いて不調になりやすく、食欲にも影響します。

③自律神経の乱れ

 私たちの食欲をつかさどるのは、リラックスしている時に高まる「副交感神経」です。夏は日差しも強く、目からの刺激や気温の高さによって、副交感神経とは逆の「交感神経」(活発的な神経)が優位になりやすく、食欲がわきにくいということもあります。

 また、「副交感神経」は腸の働きを制する神経でもあります。「交感神経」が優位になりやすい夏は、腸の働きも弱まるため、食欲が減退する原因にもなります。

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