一定条件下で認められた、次亜塩素酸水のコロナ有効性

6月26日、厚労省は新型コロナウイルスの消毒法に有効な成分の「最終報告」を行いました。そこでは、これまで新型コロナ対策として物品の消毒に推奨されてきた次亜塩素酸ナトリウムなどに加えて、次亜塩素酸水も、食器や手すりなど物の消毒に関して一定の条件で有効だと判断しました。

その条件とは、❶拭き掃除をする場合は、有効塩素濃度80ppm(0.008%)以上のものを使い、消毒したい物の表面をヒタヒタにぬらす❷流水で消毒する場合は、濃度35ppm(0.0035%)以上で20秒以上掛け流す――です。いずれも事前に汚れを落として、きれいな布や紙で拭き取る必要がある、としています

条件付きとはいえ、有効性が認められた次亜塩素酸水ですが、市販されている製品の中には使用方法や有効塩素濃度、酸性度、使用期限の表示が不十分なものもあります。これらをしっかりと確認する必要がありそうです。

このように新型コロナウイルスについては、まだまだ分からないことばかりです。情報は刻々と更新され、それまで正しいと思われていた対処法が、翌日には違った形に変更されていることがあります。

感染拡大を防ぐための大前提は「うがい」「手洗い」「換気」をしっかりと行い、3密を避けることです。その上で、正しい知識や情報を随時更新しながら、対策していきましょう。【アスレシピ編集部】