防災食についての第3回。管理栄養士で防災士の今泉マユ子さんに、災害時に役立つ調理アイデアを聞きました。

ポリ袋で作る「お湯ポチャレシピ®」

災害は、過ごしやすい季節を選んで起きるわけではありません。凍えるような寒さの時はもちろん、夏の暑い時であっても温かいものを食べるとホッと安心できます。どんな時でも温かい料理が作れる備えは大切です。

食品用の高密度ポリエチレン製ポリ袋は、加熱調理に使うことができます。

今泉さんがすすめる「お湯ポチャレシピ®」は、高密度ポリエチレン製のポリ袋に食材を入れ、鍋にわかした湯で調理する方法のこと。袋の中の空気を抜き、真空に近い状態にすることで火の通りが早くなり、短時間で調理することができます。鍋の湯は何度も使えますし、食べるときはポリ袋ごと食器にかぶせれば、洗い物も出ません。

＜お湯ポチャ調理の注意点＞
●かならず高密度ポリエチレン製のポリ袋を使用する
●鍋には平らなお皿を入れて、鍋底にポリ袋が直接触れないようにする
●袋の空気をなるべく抜いて、口はかたく結ぶ
●やけどを防ぐため、ポリ袋を鍋に入れてから火をつける
●取り出す際はトングや菜箸を使い、やけどに十分注意する
●結び目はキッチンばさみなどで切るとよい

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