チケットなしでも競技を楽しめる穴場スポット

●カヌー
<公式チケット 3000円~1万円>

2月、報道陣に公開した工事中のカヌー・スラロームセンター。奥に葛西臨海公園の大観覧車が見える
2月、報道陣に公開した工事中のカヌー・スラロームセンター。奥に葛西臨海公園の大観覧車が見える

地上117メートルから、白熱の水上競争を見ませんか? 五輪・パラリンピック会場にあって唯一無二の体験ができるのが、カヌー・スラローム会場だ。隣接する葛西臨海公園にどんとそびえるのは「ダイヤと花の大観覧車」。直径111メートル、地上からの高さ117メートルの日本最大規模の巨大遊具が、会場を見下ろしている。「観覧車からの眺めが本当に良いんですよ」と関係者も認めるほどで、建設中の会場を記録する映像機器も、観覧車の中心部分に設置され、完成までの日々を追っている。

観覧車から見たカヌー・スラロームセンター
観覧車から見たカヌー・スラロームセンター

料金は大人700円、1周約17分の空中散歩。ゴンドラが動き始めて3分ほどで、カヌーのコースが見えてくる。そこからはゆっくりした上昇に合わせ、全景が。現在は4月に注水が始まったばかりで、激しい流れを生み出すためのブロックの設置などが進んでいた。肉眼で工事現場の人の姿も十分に目視できるため、選手がパドルをこぐ姿もばっちりとわかるだろう。なにしろ乗車17分のうち、コースが見える時間は13分ほどもあった。タイミングが合えば、羽根田卓也のレースに出くわしたり…。

遠くを見れば、富士山も見える。コースと反対側にはディズニーランドもすぐそこ。「夢舞台」と「夢の世界」を眺めるぜいたくも味わえそう。観覧車の運営会社に聞くと、「建設具合を確かめてもらったり、テストイベントなどもあるので、いまから楽しんでいただけたら」と教えてくれた。天候などで営業中止となることもあるため、東京五輪開催中に必ず動いている保証はないが、大満足の体験は確かだ。【阿部健吾】

●トライアスロン
●マラソンスイミング
<公式チケット 3500円~5500円>

「インスタ映え」の予感がする。水泳のマラソンスイミング、トライアスロン(五輪・パラ)の競技会場となるお台場海浜公園。日頃から多くの観光客を集めるエリアが舞台となるが、お勧めの観戦術は「レインボーブリッジ」だ。台場と芝浦を結ぶ「東京港連絡橋」は、徒歩でも渡れ、競技会場が見下ろせる。「映え」予想の理由は、幅20~30メートルの五輪・パラリンピックの巨大シンボル、海浜公園前の海域に台船を用いて浮かばせる計画があるから。橋の上から熱い戦いをする選手と一緒にカメラに収めることができそうだ。

なお、橋には徒歩用に南北に一方通行の遊歩道が整備されており、お台場を望めるのはサウスルート。日本水連の安部喜方副会長は、「芝浦から(台場方面に)行く時は右手、帰る時は左手に見えるでしょう。ただ危険なので、橋の上で止まってみることはできません」としている。

レインボーブリッジから見たお台場海浜公園
レインボーブリッジから見たお台場海浜公園

●トライアスロン
<公式チケット 4000円~8000円>

2時間で15回!? お台場を舞台にするトライアスロンの「おいしい」観戦スポットは、海浜公園から台場公園側に歩いたお台場学園付近。規制エリアのすぐ外は、バイク、ランの周回コース。鋭角なカーブでスリリングな争いが見られるバイク8周、ラン4周、さらに海上の五輪シンボルマークの手前に3周回のスイムも見られる。お気に入りの選手が2時間の間に計15回も目の前(スイムは少し遠いけれど)を通る。たっぷりと無料で五輪の雰囲気に浸ることができる。

フジテレビ北東にある台場交差点付近8周回のバイクコースでは最もスピードが出るところで、4周回のランでは折り返し地点になる。この周辺の商業施設には、外の景色を眺められる飲食店も多い。レストランの窓からレースの興奮を見るのもお勧めだ。この地域は新種目のクライミングや3人制バスケなどが行われる青海アーバンスポーツパークにも隣接しており、にぎわい豊かになりそうだ。

●マラソン
<公式チケット(男子)2500円~6000円>

チケットなしで観戦できる競技の代名詞といえば、マラソンだろう。56年ぶりに東京の街を走る42・195キロの旅路でお勧めは、「3度おいしい交差点」だ。

(1)白山通りと靖国通りが交わる神保町交差点
最初は7キロ付近。白山通りを南下し、選手は靖国通りへと左折。まだ選手は集団で固まっていそう。31キロすぎは靖国通りから左折し、白山通りを皇居方面へ南へ。この辺から先頭集団で、勝負を懸ける選手はロングスパートを掛けるかも。最後は35キロ付近。皇居方面から白山通りを水道橋方面へ。交差点は白山通りを直進。37キロすぎには勝負の上り坂が控えており、その前での駆け引きがありそう。

(2)中央通りと永代通りが交わる日本橋交差点
最初は10キロすぎ。中央通りを南下した選手が左折し、永代通りへ。20キロ付近は茅場町から永代通りを西へ進んだ選手が左折。中央通りへ入り、銀座方面へ向かう。最後は28キロすぎ。銀座方面から中央通りを神田方面へ。30キロ手前で、トップ集団はペースを揺さぶるなど選手をふるい落としにかかりそう。

●サーフィン
<公式チケット 3000円>

新競技のサーフィンは、千葉・釣ケ崎海岸サーフィンビーチが会場になる。世界選手権でも入場無料の競技だが、五輪実施に合わせてセキュリティーを重視した規制エリアを設定。立ち見を含めて6000人を収容する。基本的に規制エリアは壁で囲われるから外からの観戦は不可能。ただし、海を囲むわけにはいかないので穴場はある。

規制エリア外でも南側の堤防は立ち入り禁止になる見込みだが、北側の浜は入れそう。遠目にはなるが、競技の様子を見ることはできる。お目当ての選手を、双眼鏡を手に応援するのもいい。もちろん、音楽や歓声は丸聞こえ。初の五輪サーフィンを感じよう。

◆チケット当たるキャンペーンも
五輪を無料で観戦するために、チケットが当たる公式スポンサーのキャンペーンにも目を配ろう。パナソニックでは400組800人に当たる「泊まって観戦! 東京オリンピック・競技&宿泊チケット」を第1弾の賞品として、4月1日から申し込みを開始。3月9日~9月30日の期間にキャンペーン対象商品を購入し、専用の応募ページに必要事項を登録し、商品ごとに付与される「観戦チケットポイント」をためることで、キャンペーンに応募できる。12月1日から第2弾も予定しており、合計の当選者は2020人になる。

KNT-CTホールディングスでは「あなたの町からみんなで、GO!GO! 東京2020キャンペーン」を実施中。全国7エリア発着の2泊3日の競技観戦チケット付き東京ツアーで、期間は3月1日~6月30日。1組5人までのグループ7組を五輪に招待するなど3つの賞品で募集している。KNTメンバーズ会員メールマガジンへの登録などが条件になる。(詳細は各社のホームページを参照)

(2019年4月18日、ニッカンスポーツ・コム掲載)