不溶性と水溶性、両方の食物繊維を含むリンゴ。消化や疲労回復を助けるほか、皮に含まれるリンゴポリフェノールには強い抗酸化力があり、体の炎症を抑えたり、コラーゲンの生成を助ける役割も果たしているといいます。

そこで、リンゴとレジスタントスターチが増えた冷やご飯を組み合わせ、「免疫力アップ」「腹持ちの良さ」「血糖値の急上昇を防ぐ」ことを狙ったデザートを作りました。

ダイエット中や体調不良、食欲がわかない時、練習後すぐの補食などにもピッタリ。ポイントはリンゴをていねいに濾すこと。これだけで口当たりがなめらかなプリンに仕上がります。

リンゴの品種は酸味のある紅玉などが理想的ですが、手に入らない場合はレモン汁を少し足せばおいしく仕上がります。

リンゴのなめらかライスプリン

リンゴのなめらかライスプリン

材料(プリンカップ6~8個分)
リンゴ(赤色)…1個
グラニュー糖…大さじ4
シナモンパウダー…適量
ホイップクリーム…適量

<カラメルソース>
グラニュー糖…50g
水…大さじ2
湯…大さじ1

<プリン液>
冷やご飯…100g
牛乳…400ml
卵…2個
グラニュー糖…40g
生クリーム…100ml
バニラエッセンス…少々

リンゴのなめらかライスプリンの材料

作り方
❶リンゴは皮つきのまま、半分を薄切り、残りをすりおろす。薄切りのリンゴにグラニュー糖大さじ3をまぶし、すりおろしたリンゴにはグラニュー糖大さじ1を混ぜる。
❷①の薄切りのリンゴを鍋に入れ、中火で5分位煮込み、さらに色が変わるまでかき混ぜながらキャラメリゼする。好みの量のシナモンパウダーを混ぜる。
❸別の鍋にカラメルソース用のグラニュー糖を入れ、火にかけたら手を止めず、常に揺すりながら加熱する(かき混ぜない)。煙が上がって茶色くなってきたら分量の水を加え(はねるので注意)、さらに湯も加えてなじませ、プリンカップに均等に流し入れる。
❹プリン液を作る。鍋に冷やご飯とすりおろしたリンゴ、牛乳300mlを入れて中火で煮る。沸騰直前で火を止め、ブレンダー(ミキサー)で撹拌し、ザルとゴムベラを使ってていねいに濾す。
❺④のプリン液を再び鍋に戻し、残りの牛乳100mlを加え、かき混ぜながら火にかけ、沸騰直前で火を止める。
❻ボウルに卵2個を割り入れ、泡立て器でほぐす。分量のグラニュー糖を加え、よく撹拌する。
❼⑥に⑤の液を少しずつ加えて混ぜ、生クリームも加え、完全に混ざったらザルとゴムベラを使ってていねいに濾す。好みでバニラエッセンスを加え、香り付けする。
❽カラメルを入れたカップにプリン液を流し入れ、オーブンの天板に並べる。上からクッキングペーパーをかぶせて網を乗せ、天板に湯を張り、150℃に予熱したオーブンで30~35分湯煎焼きにする。竹串を刺し、プリン液が付いてこなければ焼き上がり。
❾粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし、キャラメリゼした②のリンゴやホイップクリームをトッピングする。

【アスレシピ特派員=茨城県在住・大久保慈泉】