<ママ特派員・サポーターから>

この季節になると私には楽しみがあります。それは旬のキンカンが手に入ることです。

幼い頃、風が冷たい季節になると喘息の咳がひどくなり、幼心に憂鬱だったのですが、祖母が作ってくれたキンカンの甘露煮のシロップを飲むと不思議と咳が楽になりました。キンカンは古くから、咳止めやのどの痛みを抑える目的で用いられていたそうです。

また、柑橘類の皮にはたくさんのビタミンCが含まれているので、皮ごと食べられるキンカンは風邪予防にもぴったり。肌、骨、関節、筋肉での働きを担うコラーゲンを構成するアミノ酸の生成にもビタミンCは必要ですよ。

甘露煮を作っている時に、キッチンが柑橘の香りでいっぱいになるのもまた癒されます。出来た甘露煮はそのままお茶うけやお弁当のおかずにしたり、ヨーグルトと合わせて食べるのもおいしいです。シロップはそのまま飲むだけでなく、湯や炭酸で割るなどのアレンジもおすすめ。ぜひお試しください。

キンカンの甘露煮

キンカンの甘露煮

材料(作りやすい分量)
キンカン…300g
砂糖…150g~(好みで)

作り方
❶キンカンを洗い、ヘタを取る(竹串や包丁で、ジャガイモの芽を取るようにすると簡単です)。
❷半分に切り、竹串などで種を取る。
❸小鍋にキンカンとひたひたに水を入れ、ゆでこぼす。
❹再度かぶるくらいの水と砂糖を加え、中~弱火で20分ほど、アクを取りながら煮る。
❺粗熱が取れたら清潔な容器へ汁ごと移し、冷蔵庫で保存。1か月程度で食べきる。

清潔な容器に入れて冷蔵庫で約1カ月保存できる

【ママ特派員=千葉県在住・飯塚麻美】