田作りの材料と煮干し、何が違う?

田作りの材料はカタクチイワシの稚魚。煮干しと何が違うのでしょうか。

田作りはそのままカタクチイワシを干したものに対し、煮干しは煮て干したもの。一見、同じように見えますが、目のところを見てください。煮ることでタンパク質が変性するので、煮干しは煮魚のようにイワシの目の玉が白くなっています。なお、いりこと煮干しは同じ。また、大きさが4cm程度のものを煮干しと呼ぶのに対し、2.5cm以下の小さいものを「ちりめん」と呼ぶようです。

「田作り」と呼ばれるようになった訳

昔は田んぼの肥料にイワシを使って、豊作を祈願していました。そこから豊作を祈り、正月に田作りを料理にして食べるようになったと言われています。

それでは最後に、家庭で作れる田作りと他のおせちの作り方を紹介していきましょう。カロリーが高く、正月太りやしやすいと言われるおせちですが、自分で作れば砂糖の量を減らしたり、ナッツを入れて栄養価を高めたりできます。小魚はカルシウムやタンパク質の補給源にもなります。おせちに限らず、アーモンドやクルミ、ゴマをたっぷり使い、日常のおやつにしてもいいですよね。

作ってみよう!簡単「田作り」

<材料>
・カタクチイワシ(食べる煮干し)…50g
・砂糖…大さじ2
・みりん…大さじ1
・しょうゆ…大さじ1
・ゴマ…大さじ1
(お好みでクルミ、アーモンド、カシューナッツなど)

<作り方>
(1)鍋に小魚を入れ、弱火でから煎りする(から煎りすることで食感がよくなり、香ばしさがでる)
(2)別の鍋に砂糖、みりん、しょうゆを入れて煮詰める(鍋全体に泡が広がり、粘り気が出てくるまで)
(3)火を止めてカタクチイワシとゴマを入れて絡める(火を止めることで煮詰めすぎるのを防ぐ。水っぽい場合は少し火をかけて煮詰める)
(4)バットに広げる(冷える時にくっついてしまいがちなため、バラバラにするのがポイント)

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