ゆでた後冷やさない、冷やす理由

ニョッキは鍋でゆでた後、そのままバターやチーズ、トマトソースと絡めたら出来上がりますが、煮崩れを防ぎたければ、一度氷水にとって冷やすのがおすすめです。そうすると、ソースの中で煮ても煮崩れず、形がきれいに仕上がるからです。

なぜそうなるかは、でんぷんの老化によるもの。冷えたニョッキはでんぷんが老化して硬くなります。冷や飯と同じで、再加熱すると柔らかくはなりますが、炊き立てのようなふっくらしたおいしさにはなりません。見た目、食感、味わいなどお好みで調節するといいと思います。

フォークなどで溝をつける形なのは

ニョッキは、ただ丸めて団子状にするのではなく、フォークなどで溝をつけて楕円形の独特な形にしますが、この形にする理由もあります。

独特な形をしたニョッキ
独特な形をしたニョッキ

1つは、ゆでる際に火が通りやすくするため。白玉やハンバーグの真ん中を少しくぼませるとの同じですね。

もう1つは、ソースと絡みよくするためと言われています。諸説ありますが、ニョッキの語源は塊。その独特の形が木目に似ていることから、木の節目を意味するという説もあります。

知ってる?ジャガイモの栄養価

ニョッキの材料としてジャガイモの話をしてきましたが、ポテトチップスやフライドポテトなど、ジャガイモ(ポテト)にはジャンキーなイメージを持っている方もいるのではしょうか。実はそうではなく、とても栄養素が詰まった食材なのです。

ジャガイモ(中1個)の栄養価を見てみましょう。

<ジャガイモ(中1個)の栄養価>
・エネルギーは、白ご飯の1/2杯(炭水化物は26g)
・タンパク質は3g
・熱に強いビタミンCで1日の必要量の30%、ミカン1個分
・カリウムは、皮付きだとバナナ1本分の2倍

このように、ジャガイモには炭水化物だけでなく、ビタミンやミネラルも入っています。特に体を大きくしたいけれど、たくさんの量を食べられないジュニアアスリートにとっては、毎日の食事にジャガイモを1個プラスするだけで摂取エネルギーを増やせます。ぜひ、上手に使ってみてください。

また、ジャガイモを加熱乾燥した「ポテトフレーク」を使うと、もっと手軽にジャガイモの栄養素を取り込めます。ポテトフレーク(50g)を約2倍強のお湯(120ml)でもどしただけで、簡単にマッシュポテトが作れます。お好みのパスタソースやミートソースをかけて、召し上がってみてはいかがでしょうか。

作ってみよう!ジャガイモニョッキ

<材料>
・ジャガイモ…中3個(またはポテトフレーク50g、お湯120ml)
・薄力粉…100g(薄力粉だとふわふわ、強力粉だともちもちに)
・卵…1玉
・塩…ひとつまみ

<作り方>
(1)ジャガイモは蒸しておく
(2)皮をむいたジャガイモを潰し、薄力粉、卵黄、塩を加える
(3)ひと塊にした後、細く伸ばして3cmくらいに切り、手で丸める
(4)フォークで軽く押したら、鍋に入れて熱湯でゆでる
(5)浮かんできたら2分後に取り出してソースと絡める(すぐ食べない時は冷水で軽く冷やす)