アロマとフレーバー

さて、同じ香りを表す「アロマ」と「フレーバー」。この違いをご存知ですか。

「アロマ」は、アロマテラピー、アロマキャンドルなど、食べるものが対象とは限りません。定義は鼻で感じる香りで、口に入れる前、鼻からにおいを嗅ぐときのことを指します。

それに対して「フレーバー」は、フレーバーティーや、イチゴフレーバーのキャンディーといったように、食べた時の香り、風味を指します。口に入れた後の「におい」と「味」の複合感覚のことです。

味覚は男女で違いが?!

男女で脳の作りが違い、物の考え方が違うことは、最近知られていることですが、実は、味の感じ方にも違い方があることが科学的に証明されています。食品の感覚的評価を構成する要素、例えば、色合いや食感などのテクスチャーやフレーバーやアロマなどが、男女で違いがあると言われているのです。

女性は食感やのどごしといったテクスチャーを強く感じるのに対し、男性はフレーバーを強く感じる傾向にあります。女性は五感を使って、口の中全体で味わっているのに対し、男性は味そのものを味わっているのかもしれませんね。

加齢に伴い、味覚が落ちる

さて、離乳食は薄味で作るのが基本ですが、それは赤ちゃんの味覚が敏感だから。それが年齢を重ねると、30~40代をピークに味覚や嗅覚がどんどん失われていきます。特に、塩味は感度が落ちやすく、お年寄りがしょっぱい漬物を好きな理由もそこにあるとも言えます。

塩分は「控えめ」とよく言われますが、スポーツで汗を流した時には必要なものです。たくさん汗をかいた後には、普段ならしょっぱい味も、それほど感じないこともあります。それは体が欲しがっているサインゆえ。一般的に、体の素性(体液)に近い塩分濃度が「おいしい」と好まれています。もちろん、取りすぎは高血圧などのリスク因子になるので、適度な摂取を心がけましょう。