<ママ特派員・サポーターから>

緊張している時、疲れている時、ふと気がつくと食欲が落ちていることはありませんか? 車いすアスリートである夫も、合宿終わりや遠征帰りには食が進まないことがあります。

そういう時にいろいろな料理をずらりと並べてしまうと、それだけで食べる気力が奪われてしまうことがあるかもしれません。もともと食が細かったり、好き嫌いがある選手は特に、いろいろな食材や苦手なものに手を伸ばすことがストレスになることもあります。

そんな時私は、主食でありながら副菜にもなる「混ぜご飯」を作っています。

今回紹介するのは、秋サケと小松菜の混ぜご飯です。サケには抗酸化作用のあるアスタキサンチンが多く含まれていて、激しいトレーニングで体内に活性酸素が発生しやすいアスリートは積極的に摂りたい食材です。

サケには、カルシウムの吸収を促進するビタミンDもたくさん含まれているので、より効果的な食べ合わせを考え、カルシウム豊富な小松菜を組み合わせました。小松菜はホウレン草よりもカルシウムや鉄が多く含まれています。あくが少なく、下ゆで不要なところも、忙しい主婦にはうれしいポイントですね。

冷めてもおいしくいただけるので、小さめのおにぎりにして練習や試合の合間の補食にするのもおすすめです。

<サケと小松菜の混ぜご飯>
材料(作りやすい分量)
米…2合
生サケ…200g
小松菜…1袋
塩昆布、ゴマ油、塩…各小さじ1
しょうゆ、ゴマ…各適量

作り方
❶米は洗い、細かく刻んだ塩昆布を加えて、普通に炊く。
❷サケの両面に塩と酒(分量外)をふり、10分ほど置いて臭みをとる。
❸小松菜は茎と葉に切り分け、それぞれをざく切りにする。
❹キッチンペーパーでサケの水分を拭き取り、フライパンで焼く。火が通ったら骨と皮を取り除き、細かくほぐす。
❺フライパンをさっと洗い、ゴマ油を入れて中火強で熱し、小松菜を茎、葉の順に炒める。
❻塩を加え、強火で炒めて水分を飛ばし、ほぐしたサケも加えて混ぜたら火を止める。
❼炊き上がったご飯に⑥を加えてさっくり混ぜる。味を見て、足らなければ醤油で味を調え、好みでゴマを振る。

【アスレシピ特派員=三重県在住・恩田美和】