ママ特派員の藤木香織さん(大阪府堺市)が、食卓が華やぐレシピを紹介します。
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 今回は楽しく食べられ、栄養もしっかり摂れる「ケーキ風ちらし寿司」を紹介します。

食欲を刺激する「ケーキ風ちらし寿司」
食欲を刺激する「ケーキ風ちらし寿司」

 食欲を刺激するには視覚からの情報も大事ですよね。毎日の食事は不可欠なものですが、「食べることに興味がない」「すぐにお腹がいっぱいになってしまう」といった少食のお子さまに悩むお母さまの話をよく聞きます。

 最近では、決められた量のご飯だけを詰め込み、全部食べるまで練習に出させてもらえなかったり、短時間で食べることを強要されたりするチームもあるそうです。

 子どもたちは、トイレで吐いたり、身軽に動けなかったり、せっかく摂った食事も、ただ身体に負担をかけているだけというケースもあります。

 子どもの頃から食事を楽しめるように、まずは見た目から“食べたいな”と思える工夫をしてみてはいかがでしょうか。

 このレシピは、卒業や入学のお祝い、ひな祭りなど、ちょっとしたイベントの際に食卓を彩ってくれるレシピです。

 酢飯は、摂取した食べ物を効率よくエネルギーに変えてくれるお酢(クエン酸)が入っています。卵や、サーモン、ツナなどの具材でタンパク質や、良質な脂質も摂ることができます。

 上にのせる具材は、枝豆やコーン、プチトマトやオクラ、型抜きしたニンジン、ブロッコリーなどを使うとビタミンA、C、Eなども含まれて、色合いもキレイです。家庭にある野菜を好きなようにのせてアレンジしてみてください。

<ケーキ風ちらし寿司>
調理時間約40分
材料:18センチのケーキ型1個分(約6~8人分)
【酢飯】
お米…3合(すし飯モードの水加減で炊く)
昆布…10センチくらい
A.米酢…大さじ4
A.てん菜糖…大さじ2
A.塩(できれば海塩)…小さじ1
【具材】
卵…2個
B.てん菜糖…小さじ1
B.塩…少々
キュウリ…1本
ツナ…1缶
マヨネーズ…小さじ1
塩、コショウ…少々
キノコ類…1パック(約100g)※シメジ、シイタケ、エリンギなどお好みで
C.醤油…小さじ1+1/2
C.てん菜糖…小さじ1
C.酒…小さじ1
C.みりん…小さじ1
ゴマ油…小さじ1/2
刻みノリ…適量
サーモン、イクラ、シソなど…適量(お好みで)

作り方
①お米は洗ってしばらく昆布と一緒につけておき、炊く。
②炊き上がったら昆布を取り出し、混ぜておいたA.の調味料を熱々のご飯の全体に混ぜて冷ましておく。
③お米を炊いている間に中身の具を作る。
④卵とB.を混ぜてフライパンに入れてから火をつけ、ごく弱火でじっくり炒める。
 ※油を使わずに生卵の状態から、お箸でぐるぐる混ぜ続けると、ふわふわの炒り卵ができます。
⑤キュウリは薄切りにし、分量外の塩を少々振って、水分を出して絞る。
⑥⑤を油分を切ったツナと和え、マヨネーズと塩、コショウで味付けする。
⑦フライパンにゴマ油を入れて熱し、食べやすい大きさにカットしたキノコ類を入れて、しんなりするまで炒め、C.の調味料を入れて、汁気がなくなくなるまで炒める。
⑧ケーキ型にラップを敷く。
⑨炒り卵を全体に敷く。
⑩酢飯の1/3量をのせ、⑥をのせる。
⑪また、酢飯の1/3量をのせ、⑦と刻みノリをのせる。
⑫酢飯の残り1/3量を積み重ねてラップをして、軽く押さえて形を整える。
⑬大皿にひっくり返して、上にサーモンやイクラ、シソなどを盛り付ける。
 ※ケーキ型がない場合は、深めのボールや、炊飯器の釜でも代用できます。

深めのボールや、炊飯器の釜でも代用可能
深めのボールや、炊飯器の釜でも代用可能

 小さいプリンカップなどに、1人分ずつ盛り付けてもきれいに仕上がります。食事を楽しみながら、家族のコミュニケーションがとれるといいですね。

藤木香織(大阪府堺市)

スポーツ栄養コンディショニングアドバイザー、調理師。
アスリートやスポーツをする子供の栄養相談、クラブや学校のセミナー、講義など活動。
サッカー部に所属していた高校3年生男子のママ。