<練り製品:築地紀文店(上)>

 今回は先輩のおばママ記者にかわり、プチおばママ記者が年末直前の築地をさんぽしました。

 今回訪れたのは、はんぺんやさつま揚げ、蒲鉾などの練り製品を扱う築地紀文店。場所は築地場外のど真ん中、メイン通り沿いにある大きく、きれいな店構えが目印です。

 まず目に飛び込んできたのは「おでん」と書かれた赤い提灯。湯気が立ちのぼるあつあつおでんの誘惑をグっとこらえ、店長の伊藤高司さんに話を伺いました。

「この季節はおでんの具材がダントツの人気です」と伊藤高司店長

 スーパーでもなじみの深いこの紀文、実はこの築地が発祥の地で1938年創業の老舗。いつも目にする商品とは違った、ガラス張りの厨房で作られた出来たての練り製品がたくさん揃い、常時80種類以上の商品が楽しめます。

厨房で作る出来たての練り製品がたくさん揃います

 「季節に左右されず、一年中食べたい味が手に入るのが練り製品の魅力」と語る伊藤店長。

 原料はスケソウダラなどの白身魚。とれたての魚をすり身にするので、美味しさも新鮮さもキープできるのだとか。

 たとえば「はんぺん」は身をふっくらさせるために山芋や卵の白身などは加えますが、合成保存料や着色料などは無添加です。魚肉練り製品は高タンパク質、低脂肪なのが特長です。

鍋物からメイン料理まで、実は万能

 たくさんの商品が並ぶ中、伊藤店長のおすすめは「いかげそ揚げ」と「ピリ辛ごぼう揚げ」。どちらもその場で食べ歩きをしても美味しいし、夕食やおやつ、ビールのおつまみにもなります。

おやつやおつまみにもおすすめです

 「練り製品といえば、おでんなどの鍋物を連想しがちですが、煮物や炒め物にもぜひ使って欲しい」と伊藤店長。野菜と一緒に煮込めば、魚のうま味が溶け出してだしとなり、コクのある煮物になるので、夕食などの1品料理にもぜひ使って欲しいと鍋物以外での使い方を話してくれました。

 管理栄養士の今井久美さんは「魚が嫌いな人も練り製品なら食べられるという人が多いようです。また調理済みなので、そのまま食べても良し、おでん、鍋、煮物の具材としても良し、カットを必要としないものが多く、便利な食材です」と話します。なるぼど、練り製品は万能な食材なんですね。

 ただ、この季節は鍋物の需要がダントツに高いので、寒い季節は鍋物でぜひ楽しんでくださいとお話いただきました。

 今回は練り製品を使った鍋物「塩ゴマ鍋」を紹介します。

この季節に食べたい塩ゴマ鍋

管理栄養士・今井久美のコメント

 鍋料理は寒い時期に体も温まり、簡単に調理でき、野菜もたっぷり食べることができるメニューです。
 ニンニクはアリシンを含み、ビタミンB1の吸収・保持を高める働きがあります。豚肉にはビタミンB1が多く、糖質の分解を促進しエネルギーに変えます。ニンニクに含まれるスコルジニンには、酸化還元作用があり、運動後の疲労回復を助けます。ショウガの辛味成分であるギンゲロールやショウガオールには体を温め発汗を促す効果や、脂肪や糖質の燃焼を高める働きがあります。
 豆苗はエンドウ豆を発芽させた若葉で、β-カロテン、ビタミンC、食物繊維を多く含みます。寒い時期の風邪予防に摂取したい食材です。水菜や春菊、ネギ、豆腐など通常の鍋に使用する食材なら何でも合います。

築地紀文店

住所:東京都中央区築地4丁目13-18
電話:03-3541-3321
営業時間:平日:7:00~15:00 日、祝、休市日:8:00~15:00
休業日:年中無休(年始を除く)
HP:http://tsukiji.or.jp/search/shoplist/cat-c/cat-6/224.html