「寮の朝食のタンパク質が少ないような気がします。どんなものを増やしたら良いでしょうか?」

先月から寮生活を始めた大学生選手からのメールです。話を聞くと、朝食、夕食は寮で用意されるものの、昼食は自分で用意。また、朝食のメニューは決まっていて、ご飯、みそ汁、野菜サラダなど野菜類と、タンパク質のおかずは卵が2個の目玉焼きか卵焼きなどが多いようです。

タンパク質源が卵料理だけでは今まで食べていた量よりも減ってしまっていますが、朝から調理する時間はないようです。また、部屋には電子レンジがあるものの、思うように調理できるスペースもないようです。

簡単に用意できるタンパク質源 

こんな時は、簡単に用意できるタンパク質源を準備しておきましょう。納豆、豆腐、豆乳、卯の花、ツナ缶、サバ缶、ハム、牛乳、ヨーグルト、チーズなどは調理せずに食べられますし、コンビニやスーパーなどで購入できます。

ちょい足しできるタンパク質を多く含む食品(約6g)
・ロースハム2枚(40g程度)
・納豆1パック(40g~50g)
・豆乳200ml程度
・牛乳1杯(200ml程度)
・ヨーグルト(200g)
・卵1個
・木綿豆腐1/3丁

タンパク質のおかずが少ない場合は、上記の1~2品を追加すると良いでしょう。

食べられないではなく、準備する

メールをくれた選手の場合、ご飯、みそ汁、野菜サラダ、目玉焼きの定番の朝食メニューに加えて「納豆、牛乳、チーズ」をプラスしたり、「ツナ缶にブラックペッパー」をかけてご飯に乗せたりしてはどうかとアドバイスを送りました。寮や1人暮らしを始めて、朝食の準備に悩んだ選手は「食べられないではなく、準備してみよう」に考え方を変えていきましょう。

今回は忙しい朝にちょい足しできるタンパク質のおかず「ダブル発酵のキムチ納豆」を紹介します。バタバタする朝は、納豆そのままもありですが、キムチを混ぜると“ダブル発酵食品”となり、腸活など健康効果も高まりますし、ゴマ油の香りで食も進みます。用意するのに5分もかかりません。是非お試しください。

管理栄養士・舘川美貴子