ムシムシと暑い日が続くと食欲が落ちてきます。夏休みで長時間の練習が続くと、疲労も取りづらくなってきます。

食欲を落とさず夏を乗り切るために、食事でどのような工夫が出来るでしょうか。ポイントとなる味付けや食材を挙げてみましょう。

1、香辛料を使う

キムチを見ると食欲がわいてきませんか? カレー粉、コショウ、唐辛子、カラシ、ワサビなどの香辛料は、胃液の分泌を促進して食欲を増進させます。ご飯と一緒に食べることで、主食の量も増やせます。

2、香味野菜を使う

肉などのメインとなる食事にニンニクを使うと食欲が出てくるように、香りも食欲増進の大切な要素です。ネギやニンニク、ショウガ、大葉などの香味野菜が使いやすいですね。冷や奴などのシンプルな味の食品に大葉、ネギ、ショウガを加えると、おいしさが一層引き立ちます。

3、酸味のある食材を使う

ユズ、レモン、スダチなどの柑橘類やお酢、梅などの酸味は、さっぱりとした味わいで暑い季節にも食べやすく、食欲が増します。ただし、梅干しは塩分が多く含まれているので食べ過ぎには注意が必要です。レモンはしぼり汁も販売されており、手軽に使えるため、1人暮らしの選手や少量使いたい時には便利です。

4、彩りや盛り付けを工夫

旬の食材を使って季節感を出すこと、彩りや盛り付けを工夫し、目でも楽しめるようにすることも大切です。

すでに「食欲が落ちてしまった」となる前に、対策をとることが必要です。夏はこのような食材やポイントを食事にとり入れて、食べられる工夫をしてみましょう。

今回はレモンを使ったさっぱりジューシーな「レモン風味の手羽元」を紹介します。より酸味が好きな方は、レモン汁を多めに使い、スパイシーにしたい方は粗びき黒コショウを多めに使うと良いでしょう。辛いのが苦手な方は、粗びき黒コショウをお控えください。

管理栄養士・舘川美貴子