ある選手に食事記録を見せてもらうと、オフの日に補食を食べていないことがありました。理由を聞いてみると、「練習がないので補食は食べていません」との返答。確かに練習のある日は、練習後の補食としておにぎり、バナナ、豆乳などをとっていますが、練習の休みの日は補食を全くとらない、そんな選手もいるようです。

1日3食だけでは足りないことも

成長期は3食だけでは必要な栄養素を満たせないことがあります。スポーツで使う前に生きるため、人本来の姿ために使われるわけで、体を鍛えて、作っている時期はさらに必要量が高まります。

体は、色々な部分を毎日少しずつ作り変えており、体の細胞は常に少しずつ変わっています。これを「新陳代謝」と言いますが、成長期は体重や体脂肪などの体組成を把握しながら、食事の量をコントロールすることが大切です。

練習日より減らしても抜かない

練習がないとはいっても長期オフでない限り、補食はしっかりとりましょう。練習のある日より、おにぎりや果物などの量を減らすのは良いと思いますが、極端に減らしたり、食べなかったりして、おなかが空いた状態が長く続かないようにして体を作っていきましょう。

例えば、帰宅後に牛乳や豆乳を飲む、アーモンドやピーナッツなどのナッツ類、バナナやイチゴなどの果物を食べるなどがあります。練習日よりも量は少ないものの、タンパク質やビタミン、ミネラルなどを摂れるものがいいですね。

また、3食での主食の量が少ない選手はおにぎりやパン、総菜パンなどをとっても良いでしょう。1度にたくさん食べられない選手は、オフの日でも回数を分けて食べることを続けましょう。

今回は、練習がオフの日の補食にもなる「クルミ入りバター田作り」を紹介します。小魚には不足しやすいカルシウムをはじめ、マグネシウム、鉄、ビタミンDも多く含まれ、骨強化に役立つ一品です。お正月のおせちの定番の田作りとは違い、バターの風味が効いて洋風な味わい。お子様が好きな味付けです。

管理栄養士・舘川美貴子