野菜の価格が高くなっています。夏の天候不順による日照不足、豪雨による農作物の被害が重なったことが主な原因となっています。

白菜やレタスなどの葉物野菜は平均価格の2~3倍のものもあります。普段は価格が安定しているジャガイモ、ニンジン、タマネギなども高くなっており、1人暮らしの選手たちも頭を抱えています。食事を作るお母さんたちも、買い物に行くたび、何を作ろうかメニューに悩みますね。カレーライスを作るのでさえ、躊躇(ちゅうちょ)してしまいそうです。

野菜がなかなか購入できない時は

缶詰やレトルトの野菜
冷凍野菜

の活用を検討してみましょう。

鮮度や栄養価が低下する前に冷凍

価格が安定していることもありますが、冷凍食品の野菜は収穫後すぐ、鮮度や栄養価が低下する前に冷凍されています。また、すでにカットされてあるものもあり、使い勝手がよく、時間短縮にもつながります。

衛生的で栄養成分損なわない缶詰

また、缶詰も新鮮な食材を空気に触れないよう、高温加熱で殺菌し、真空状態にして密閉してあるので、衛生的で栄養成分もほとんど損なわれずに保存されています。モヤシ、キノコ類など価格が安定している野菜も使用しながら、高騰している野菜は冷凍食品や缶詰と併用し、この時期を乗り切りましょう。価格が安定してきたら、フレッシュな野菜もしっかり取り入れていきましょう。

今回は、トマトホール缶と冷凍ブロッコリーを使用した「ミートボールのトマト煮」を紹介します。トマト缶には生のトマトより多く、リコピン、うまみ成分のグルタミン酸が入っています。冷凍ブロッコリーもゆでる手間なく、そのまま使用できるので、煮込みや温野菜などにぜひ、ご活用ください。

ミートボールは煮込む前に1度、電子レンジを使用しています。少し手間はかかりますが、あくが少なくなり、よりおいしくできます。

管理栄養士・舘川美貴子