「背が高くなりたい」「身長を伸ばしたい」といった身長に関する悩みは、毎回のように寄せられます。

身長は遺伝的要素を大きく受けると言われていますが、それだけではありません。成長期に身長がグンと伸びるピーク時期があり、この時期を逃さないように食事やトレーニング内容、生活リズムを考えなければなりません。

骨強化はカルシウムだけではない

骨を強くするのはカルシウムだけではありません。まずは3食の食事のバランスを整え、カルシウムのほか、マグネシウム、タンパク質、ビタミンD、ビタミンKの栄養素を含む食事をうまく取り入れていきましょう。

カルシウムは骨の材料になり、マグネシウムとのバランスが大切になってきます。タンパク質、ビタミンDはカルシウムの吸収を高め、ビタミンKは骨強化の働きを持ちます。

それでは、それぞれの栄養素を多く含む食品を紹介します。

<骨の成長に関わる栄養素と多く含む食品>

カルシウム=牛乳、乳製品、小魚、サクラエビ、ウナギ、納豆、厚揚げ、ヒジキ、チンゲン菜、小松菜など
マグネシウム=ゴマ、ナッツ、大豆、納豆、ワカメ、ヒジキ、アボカドなど
ビタミンD=サケ、サンマ、キクラゲなど
ビタミンK=納豆、ホウレン草、鶏もも肉など

同じ食材に複数の栄養素が含まれていることも多く、納豆にはカルシウム、マグネシウム、ビタミンK が多く入っています。これらを参考にして、同じ食事に複数の栄養素を取り入れることが大切です。

ただ、これらの栄養素を含む食事を1回食べただけでは、身長は伸びません。欠食せず、1回1回の食事を大切にしていきましょう。食事だけでなく、十分な睡眠や休養なども身長を伸ばす大きな要因です。しっかり意識しましょう。

今回はカルシウム、マグネシウム、ビタミンKが多くとれる「厚揚げと納豆チーズ焼き」を紹介します。作り方は簡単ながらボリュームは満点です。かつお節の香りも、とても食欲をそそります。ぜひお試し下さい。

管理栄養士・舘川美貴子