長く続いた休校によって活動量が減少し、体重増加を気にして食事量を減らした選手はいませんか。生活スタイルが乱れて朝食を食べないなどで食事量が減った選手はいませんか。そうすると、気付かないうちに水分不足になっていることが考えられます。

また気温も急に暑くなり、朝昼の寒暖差が大きくなってきます。朝は10度台なのに、日中は30度になる日も出てきました。湿度と様々な条件が加わり、今年の熱中症は、例年より知らない間に進んでいることが多いようです。

欠かせない3食と十分な睡眠

選手たちも、休校中は室内でのトレーニングが多かったと思います。強い日差しに慣れないうちに屋外でランニングや練習をすると、いつも以上に体力や水分を消耗し、熱中症のリスクが高まります。この時期、栄養バランスの整った3食と十分な睡眠は欠かせません。

<この時期大切な食事の対策>

バランスの良い朝食の摂取
野菜の摂取
みそ汁、汁物の摂取
こまめな水分摂取(天気が良い、気温が高い場合は時間帯などを決める)
利尿作用のある飲み物を大量に摂取することは控える

特に運動時は塩分、糖質が含まれた水分をスポーツドリンクなどからこまめにとりましょう。運動後には疲労を残さないため、失った水分とともにしっかりと糖質、タンパク質の含まれた補食も取りましょう。

練習後の体重減少分は2%まで

もちろん、体が暑さに慣れるまでは練習前後に体重を計測し、練習後に減った量を把握しておきましょう。練習後、体重が減った分が練習前の体重の2%以内かを確認し、2%以上ある場合は水分のとり方がうまくいっていないので、補給方法を見直しましょう。

今回は、練習後のリカバリードリンク「甘酒バナナスムージー」を紹介します。甘酒には糖質、ビタミンB群、アミノ酸、バナナには糖質、牛乳にはタンパク質が豊富に含まれています。すぐに作れ、自然の甘みで飲みやすいドリンクです。

管理栄養士・舘川美貴子