脱水や熱中症は夏に起こりやすいイメージがありますが、寒い冬でも起こります。特に、体育館などで行う室内競技は、冬場になると暖房をつけたり、大きな試合になればたくさんの観客が詰めかけたりして室温が上がり、乾燥が強くなります。夏同様、水分補給をしっかりとする必要があります。

湿度が下がると皮膚や粘膜は乾燥し、水分が失われやすい状況になります。しかし、夏よりのどが渇きにくく、体を冷やしたくない、頻回にトイレに行きたくないなどの理由によって、夏より水分摂取が少なくなります。

また、インフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症が流行するため、発熱、嘔吐、下痢などの症状も脱水を引き起こす原因となります。

冬場の脱水を防ぐポイントは以下。夏場の熱中症予防で言われることと同様です。

<冬場の脱水を防ぐポイント>

朝食をしっかりと食べる。
のどが渇くと感じる前から、少しずつ水分補給する。
野菜、汁物を積極的に食べる。
たくさん汗をかいたときはスポーツドリンクを摂取する。
練習前後の体重を計測し、減少は2%以内に抑える。

このように、小さなことの継続が脱水や感染症を防ぎます。乾燥する季節を乗り切りましょう。

今回は、「ホット甘酒」を紹介します。寒い時は温かいリカバリードリンクがおすすめ。ショウガの香りがホッとできますよ。

管理栄養士・舘川美貴子