すっかり秋めいてきました。そろそろ食欲も戻りつつある頃でしょうか。食欲は少し戻ってきても、夏からの疲れがたまっていませんか?

疲労状態からの回復には休養も大切ですが、「3食+補食」といった食事の充実がカギとなります。運動に必要なエネルギー、そのエネルギーを作るときに必要なビタミンが不足すると、疲労となります。

食事量が少なければ当然、糖質も少なくなります。糖質が少ない状態、つまりガス欠の状態で運動を続けると、体の中のグリコーゲンが空っぽになって運動を続けることができなくなり、疲労が蓄積するのです。

練習に見合った量と質

疲労回復のためには、練習に見合った食事を心がけることが必要で、練習量によって運動後の食事のタイミング、質、量が変わります。

運動後は筋肉のグリコーゲンを回復させるため、ご飯やパン、麺などの糖質をできるだけ2時間以内に補給しましょう。同じ糖質の仲間、果物やイモ類を補食にしてもいいですね。例えば、糖質の多いバナナ、果汁100%のオレンジジュース、おにぎりなどを補食としてとり、家に帰ってから主食がしっかり揃っている食事をとる形でもいいでしょう。

運動直後は食欲が沸かない、帰宅の電車時間の兼ね合いでなかなか食べられないなど、色々なケースがありますが、そういう状況でも食べやすいもの、食べられる時間を押さえておいてください。ただし、個人によって目的や悩みは違いますね。そんな時はぜひ、公認スポーツ栄養士、管理栄養士にご相談ください。

今回紹介するのは「豚肉とレンコンのオイスターソース炒め」です。秋が旬のレンコンは糖質やビタミンB1を多く含み、豚肉はタンパク質、ビタミンB1が豊富です。これにご飯もしっかり食べると糖質、ビタミンB1を多く摂れ、エネルギーを蓄えることができます。

管理栄養士・舘川美貴子