「ナスをたくさんもらったのですが、簡単でおいしい食べ方はありますか?」

1人暮らしの選手からのSOSです。アルバイト先の方から、取れたてのナスをたくさんいただいたようです。

ナスなどの「夏野菜」は、夏に収穫のピークを迎える野菜のこと。厳しい暑さに耐えるために多くの水分を含み、緑、赤、紫など色鮮やかな皮で紫外線から身を守っているのが特徴です。

暑い夏に激しい練習を行うアスリートの疲労軽減のために、私たち人間が夏を乗り切るために、必要な栄養素がたくさん詰まっている夏野菜は欠かせません。

皮にナスニン、抗酸化作用

ナスはビタミンが特別多くありませんが、紫の皮にナスニンというポリフェノールの一種が含まれています。抗酸化作用で細胞の老化を防ぐ作用があり、日焼けや目の疲れなどに良いとされています。ナスニンを効果的にとるには、皮をむかず、皮ごと油で炒めたり、揚げたりすると、成分を逃がさず口に入れることができます。

ピリ辛でご飯が進む「ナスと豚肉のみそ炒め」
ピリ辛でご飯が進む「ナスと豚肉のみそ炒め」

おいしいナスの食べ方と言えば、揚げナスのみそかけ、ナスの煮びたし、焼きナス、ゴマあえ、グラタンなど色々あります。今回はその中で、疲労回復ビタミンのビタミンB1を多く含む豚肉、同じ夏野菜で油と一緒にとると吸収がアップする脂溶性ビタミンのビタミンAを多く含むピーマンと一緒にピリ辛なメニュー「ナスと豚肉のみそ炒め」にしました。

ボリューム満点で、ご飯も進みますね。夏野菜パワーで残り少ない夏を乗り切りましょう!

管理栄養士・舘川美貴子