富山を離れ、大学で1人暮らしをしている選手から近況報告と質問がありました。

 「よく鶏肉を食べるようになりました。むね肉、ささみが多いです。ささみは蒸したり焼いたりするとパサパサして、食べにくいですね。どうしたらおいしく食べられますか?」

 自炊すると食費の管理も必要なため、少し安価な食材を利用したり、スーパーの特売に行ったりと努力をしているようです。そんな“自炊組”の会話は主婦さながらです。

形が笹の葉に似ているから「ささみ」

 「ささみ」の名の由来は、むね肉の奥にあり、形が笹の葉に似ていることからといわれています。栄養素を見ると、100gあたりエネルギー105kcal、タンパク質23g、脂質0.8g、炭水化物0g。ビタミン、ミネラルではナイアシン11.8mg、セレン22μgと脂質が非常に少なく、タンパク質を多く含んでいます。タンパク質を多く摂取したい時や脂質を控えたい時などには非常に良い食品です。

 しかし、もも肉に比べると、パサパサとして食べにくいとされています。脂質が少ないからですが、特に脂質量を気にしない時は、棒々鶏風にしたり、マヨネーズと和えてサラダや和え物にすると、柔らかく食べることができます。

 今回紹介するのは「鶏ささみと豆苗の梅マヨネーズ和え」。スプラウトの代表格である豆苗とささみを梅マヨネーズで和え、さっぱりと仕上げました。お弁当にあと1品、夕食にもう1品という時にも便利です。

 マヨネーズのエネルギーが気になる場合は、エネルギー、コレステロールを控えたものやオメガ3系の脂肪酸を使用したものなど、マヨネーズの種類も多様化していますので、用途に合わせて使うことができます。

 また、下準備としてささみを蒸すときに、電子レンジを使うと固くなるので、酒を加えてから加熱すると柔らかく仕上がります。時間短縮で、洗いものが少ない、便利な副菜です。