夏休みに登山、川遊び、BBQなどの屋外活動を計画されている皆さん、「マダニ対策」を頭に入れているでしょうか。マダニ対策を怠ると、牛肉、豚肉、羊肉等などの赤身の肉で発症する「獣肉アレルギー」になる可能性があるのです。

マダニに刺されると、それを媒介として様々な感染症にかかることが知られていますが、それだけでなく、マダニの唾液に含まれる成分が獣肉アレルギーの成分と同じであるため、数回刺されていると獣肉アレルギーを発症することがあるのです。

症状発症まで3時間以上

症状としては皮膚症状、呼吸器症状、消化器症状などがありますが、肉を食べてから症状が出現するまで3時間以上かかることもあり、獣肉アレルギーかどうかがわかりにくいという特徴があります。また、獣肉アレルギーは牛肉、豚肉、羊肉等の赤身肉で発症するもので、鶏肉(白身の肉)で症状が出ることはほぼありません。

マダニの生息場所と対策

マダニ対策をどのようにしたらいいのかは、次を参考にしてください。

マダニが生息しやすい場所
・民家の裏山や裏庭、畑、あぜ道
・シカやイノシシなど野生動物が出没する環境

身を守る対策
・マダニが生息しそうなエリアに行く場合、首、足首などから肌の露出を極力避けるようにする。農作業時には、ズボンの裾を靴や長靴の中に入れる。
・マダニの虫よけスプレーを用意する。
・帰宅した際には、ガムテープで洋服に付着したマダニを取り除く。
・帰宅後はなるべく早めにシャワーや入浴で洗い流す。

自覚症状なし、飼い犬にも注意

注意すべき点は、マダニに刺されても痛みやかゆみを感じないということ。自覚症状がないので、刺されたことに気づかないことが多いということです。

屋外で犬を飼育している方で、獣肉アレルギーを発症する人が多く、犬の散歩中にマダニに刺されている可能性もあります。犬にもマダニがつくことがあるので、散歩後はしっかり犬にブラッシングをし、定期的にシャンプーをするように心がけましょう。

本日紹介するのは、食欲のない季節でも食べやすい野菜料理「さっぱり野菜の洋風煮びたし」です。トマトやズッキーニなどの夏野菜をふんだんに使っています。夏野菜の特徴である余分な熱を外に出す作用によって、夏バテ予防につながります。

コンソメの味を十分に浸み込ませることで食べやすくなりますので、夏野菜摂取の強化にもお勧めの一品です。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子