沖縄の郷土料理の「ジーマーミ豆腐」。何を原料にして作られているのか、皆さんご存じですか。

最近のニュースで、沖縄旅行の際にジーマーミ豆腐を食べてアレルギー反応を起こし、救急搬送されるケースが多いというものがありました。「ジーマーミ」とは琉球語で「地豆」と書き、落花生のことです。それを知らずに食べたピーナッツアレルギーの方が、アナフィラキシーを起こしたというのです。

ピーナッツ由来、「豆腐」だが大豆由来ではない

「豆腐」という名前がついていますが、ジーマーミ豆腐は大豆由来ではなくピーナッツ由来です。ピーナッツアレルギーの方は食べないようにして、沖縄の方も料理を提供する際には気をつけて欲しいと思います。

原材料を知らずに食べてアレルギー反応を起こしたという他の例として、大豆アレルギーの方が、湯葉を食べた直後にアレルギー症状を起こすということも時々耳にします。見た目からは想像がつきにくいかもしれませんが、湯葉は大豆からできています。

旅先で見慣れない料理を目の前にすると、珍しさが勝って口にしてしまうこともあると思いますが、食物アレルギーをもっている方は一歩立ち止まり、原材料を詳しく調べてから食べるように心がけましょう。

ピーナッツは豆、木の実のナッツ類ではない

一方で、気を付けるあまり、除去が必要のないものまで食べないようにしてしまう人もいます。ピーナッツの場合、アーモンドやクルミなどの「ナッツ類」までひとくくりで除去している方もいるようです。

名前に「ナッツ」が入っていますが、ピーナッツはマメ類、ナッツは種実類の木の実で分類が異なります。ピーナッツは硬い殻に覆われていますが、地面の下で育つため、木の実ではないのです。必要のない除去がないように、除去する範囲に自信がない場合は主治医に相談しましょう。

今回紹介するのは「秋の味覚モリモリスープカレー」です。抗酸化力をより高めるために、ターメリックパウダーというスパイスを加えています。スパイスにも様々な種類や効能がありますので、お好みでアレンジしてみて下さい。

具にはカボチャ、トマト、ニンジン、鶏肉とビタミンAの豊富な食材を多数入れました。これから乾燥しやすい季節になりますが、粘膜強化の一品にもなります。スープカレーにすることでさらっと食べやすく、秋の味覚もしっかり味わえることと思います。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子