先日、気象庁も報告していましたが、今年の夏は「異常」とも言える非常に厳しい暑さで、運動部に所属する皆さんやアスリートの方はよく乗り越えてきたことと思います。筆者の私は、猛暑で久しぶりに夏バテしてしまい、ぐったりしていました。

この気温上昇も地球温暖化の影響といわれています。国連で採択された「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」の目標の1つにも、地球温暖化対策が掲げられています。

さて、地球温暖化がアレルギー疾患に影響を及ぼしていることはご存知ですか。地球温暖化は、熱波、豪雨、洪水、台風などの異常気象をもたらし、その影響は呼吸器疾患の症状に関係するともいわれています。

例えば、豪雨や洪水により家庭内にカビが生えやすくなり、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状も出やすくなるともいわれています。さらに、大気中の二酸化炭素濃度が高くなると、光合成や生殖能力が高まり、花粉の生産量も増える傾向があると発表した研究者もいます。

アレルギー体質の方もそうではない方も、地球温暖化対策をすることでより豊かな生活を導くことはできます。では具体的にどんなことをしたらいいのか、改めて日常生活でできる工夫の一部をまとめました。

地球温暖化ストップ!日常生活でできる工夫

節電
・誰もいない部屋の電気を消す
・エアコンや空気清浄機のフィルター掃除をこまめに行う
・冷蔵庫の扉を開ける時間は短めにする

節水
・歯磨きをしている間は、水道の蛇口を閉める

CO2削減
・マイバッグを使用する
・交通網が発達している地域では、ゆとりがある場合なら公共交通機関を使用する
・車の運転時は緩やかな発進を心がける

どれもできそうなものばかり。すでにこれらに取り組んでいる方は、それが地球温暖化防止につながるとして継続してください。一人一人のちょっとした気遣いが温暖化対策につながります。当事者意識を持って、取り組んでみませんか。

今回紹介するレシピは「夏野菜の洋風そうめん」です。天気は今ひとつでも汗ばむ日も多い今の季節、食べやすい麺が恋しくなりますよね。

具はオリーブオイルでトマト、ツナを炒めます。今回はナス、ズッキーニも加え、βカロテンやリコピンなどが豊富で抗酸化作用の高い一品です。ズッキーニは生でも食べられますが、固さが気になる場合はピーラーで薄くむいたり、塩もみして数分間、放置してみてください。

パスタではなくそうめんを使うことで加熱時間が短くなり、SDGsの取り組みの1つにもなります。夏野菜たっぷりでさっぱり味、余ったそうめんの有効活用にもおすすめです。

参考文献:
1 Zeynep Celebi Sozener, Ümüs Özbey Yücel et al.: The External Exposome and Allergies: From the Perspective of the Epithelial Barrier Hypothesis. Front Allergy.3 2022
2 Gennaro D'Amato, Herberto Jose Chong-Neto et al.: The effects of climate change on respiratory allergy and asthma induced by pollen and mold allergens. Allergy.75 2020

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子