バレンタインが近づいてきたこの時期、チョコレートやホットチョコレートを食べたくなる方も多いかもしれません。チョコレートはリラックス効果もあり、今では機能性のあるものも店頭に並ぶようになりました。

抗酸化作用やリラックス効果はあるが…

チョコレートやココアの原料となるカカオマスは、ポリフェノール、ミネラル、食物繊維などを含み、抗酸化作用やリラックス効果などの健康増進の研究報告がある一方で、注意すべき点もあります。チョコレートに含まれるカフェインやテオブロミンは興奮作用があり、夜寝る直前に食べて寝られなくなる体質の方もいます。

毎日大量に食べることで頭痛を訴える方もいます。チョコレートの大量摂取や体質によって、体調を崩す方もいるのです。特に思春期は、ホルモンの関係で(チョコレートを食べなくても)吹き出物が出やすい時期ですので、量を控えながら食べることをお勧めします。

乳化剤に大豆使用も、アレルギーの方注意

また、大豆アレルギーの方に注意してほしいのは、乳化剤です。チョコレート菓子に含まれる乳化剤の原料に大豆を使用しているケースがあるので、原材料表示をよく確認してほしいと思います。

自然の甘味を感じるデーツを使ったお菓子

今回紹介するのは「デーツとバナナのココア風味エナジーボール」です。デーツはヤシ科の果実で、日本名で「なつめやし」とも呼ばれています。最近ではスーパーでも随分と目にするようになりました。今回はダイス(角切り)ではない、1粒タイプのデーツを使用しています。ご自身の好みに合うものを選んでみて下さい。

食物繊維、マグネシウム、鉄、カルシウムなど様々なミネラルを含み、栄養価が高いデーツは、腸内環境を整える間食としても使えます。そのままでも自然の甘味を感じることができるため、砂糖を極力使わないお菓子を心がけている方にもお勧めです。バナナを除くアレルギー特定原材料27品目不使用のため、幅広い方に食べていただけます。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子