まもなく2月。2021年の花粉飛散予測のニュースやポスターを目にするようになりましたね。今年は全国的に昨年よりも少ないものの、関東甲信越地方、東海地方など一部地域では昨シーズンよりも飛散量が多いといわれています。花粉症の方は、すでに対策を始めているでしょうか。

「花粉-食物アレルギー症候群(PFAS=pollen-food allergy syndrome)」という疾患名を聞いたことはありますか? 生で野菜や果物を食べた時に唇や口、喉などにイガイガ感やかゆみ、腫れなどのアレルギー症状が出る疾患です。

花粉のアレルゲンと構造が似ている

それらの食べ物に、花粉に含まれるアレルギーの原因物質(アレルゲン)とよく似た構造のものが含まれているため、花粉症をもつ方に限定して症状が出現するといわれています。

口腔内や咽頭の症状が多いものの、まれに吐き気や腹痛などの消化器症状やアナフィラキシーショックがあります。人によっては、加熱することで食べられるケースもあります。

罹患している花粉症の種類によって、アレルギーを発症する食べ物が異なってくるので、思い当たる節がある方は確認してください。

<花粉-食物アレルギー症候群の花粉と食品>

1月~6月   シラカバ・ハンノキ=リンゴ、桃、大豆など
2月~5月   スギ・ヒノキ=トマトなど
5月~10月 オオアワガエリ・カモガヤ=メロン、スイカ、トマト、キウイなど
7月~11月 ヨモギ=セロリ、ニンジン、マンゴーなど
       ブタクサ=メロン、スイカ、キュウリ、バナナなど

ただし、花粉症をもつ方が全員、これらのアレルギーを発症するわけではないので、過度に恐れる必要はありません。もしも、花粉症の方が上記の食品でアレルギー症状が出ているように感じる場合は、アレルギー科の先生などに相談をしてみましょう。

花粉症対策には、腸内環境を改善する発酵食品、魚に含まれるDHAやEPAなどの脂肪酸、皮膚や粘膜を健やかに保つビタミンAなどを意識して摂りたいところ。花粉シーズンを少しでも快適に乗り切るために、食事や生活習慣も整えていきましょう。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子